「親しき仲にも礼儀あり」の意味は? 使い方や類語を解説
「親しき仲にも礼儀あり」の対義語(例文つき)
「親しき仲にも礼儀あり」の対義語としては、下記の表現があります。
「礼も過ぎれば無礼となる」
「度が過ぎた礼儀はかえって失礼」という意味。
過度の敬語を使うなど、度がすぎた礼儀は相手のご機嫌取りや、お世辞を言っていると受け取られる可能性があります。
例文
お客さまに対して、過度な言葉遣いをする後輩に対して指導する時に、下記のように使うことができます。
・丁寧に対応したいという気持ちはわかるけど、「例も過ぎれば無礼となる」っていうでしょう? お客さまに合わせた対応をすることが大切よ。
「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」
「慇懃」は非常に丁寧であることを表します。
「慇懃無礼」は、「言葉や態度などが丁寧すぎて、かえって無礼であるさま」を表しています。
また、「うわべは大変礼儀正しいが、実は尊大で相手を見下げている」という意味もあります。
例文
「礼を過ぎれば無礼となる」と指導を受けて、先輩への返事をする場合に下記のように使うことができます
・私としては、どなたにも丁寧な対応をすることが大切と考えていたのですが、確かにお客さまによっては、慇懃無礼な態度と取られたのかもしれません。
現代こそ大事にしたい「親しき仲にも礼儀あり」の教え
「親しき仲にも礼儀あり」の意味は、「親しい間柄だと気が緩んで不和の原因になる可能性があるから、相手への心遣いが必要」ということでした。
この意識は過去の賢人からの教えとしてだけでなく、価値観が多様化している現代だからこそ、お互いに大切にしたいですね。
(大部美知子)
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※この記事は2021年10月20日に公開されたものです