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「したたかさ(強かさ)」の意味は? 類語や例文を紹介

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「したたか(強か)」の対義語(例文つき)

「したたかではない」「気持ちが弱い」という意味の言葉には、どのようなものがあるのでしょうか。

「したたか」とは、反対の意味を持つ言葉を以下に紹介します。

「打たれ弱い」

「攻撃に耐える力がない」「気が弱く、批判や非難、逆境に耐えられないさま」を意味します。

広辞苑には掲載されておらず、「打たれ強い」に対してできた言葉だと推測できます。

例文

・親というものは、わが子に「打たれ弱いよりは、打たれ強い子に」と願うものでしょう。

「気弱」

「気が弱いさま」を意味する言葉です。

例文

・あの人はああ見えて、皆が思うよりもずっと気弱な人だ。

「もろい」

「感情的に弱いさま」を意味する言葉です。

例文

・彼は一見気が強そうで、情にもろい一面もある。

「心弱い」

「気が弱いさま」を意味する言葉です。

例文

・その子犬は、母親を亡くしてからは心弱くなったように見える。

「したたか」の意味が「気の強さ」だけではなくなった背景とは?

本来、良い意味であった「したたか」がネガティブなニュアンスも加わってしまったのは、なぜでしょうか?

理由はさまざまですが、1つには私たちの使う言葉が、昨今では他者との関係性によって判断されることが多いからだと考えられます。

ある人が「したたか」であるという事実以上に、その「したたかさ」が周囲にどう受け止められるかが、言葉の意味にかなり影響してしまうようです。

元来、人が強く生き抜くためには、単純に気の強さだけではなく、聡明さや計算、洞察も必要です。

しかし、そうしたことが、周囲には「かけひき上手、ずるがしこく、計算高い」と見られてしまうことがあるのでしょう。

窮屈な気がするでしょうが、これもまた言葉の持つ一面です。

(前田めぐる)

※画像はイメージです

※この記事は2021年09月02日に公開されたものです

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

コピーライターとして長年「ことば」に関わってきた経験値を元にまとめた「ほどよい敬語」(https://ameblo.jp/comkeigo/)が好評。過剰さや不適切さを排し、明快に説く内容は「違和感の理由がわかりスッキリした」と質問サイトなどでたびたび引用される。

自治体・団体・医療機関向けSNS活用、文章術研修の講師でもある。

著書に『この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術』(青春出版社)『前田さん、主婦の私もフリーランスになれますか?』(日本経済新聞出版社)『ソーシャルメディアで伝わる文章術』(秀和システム)など。公益社団法人日本広報協会アドバイザー。

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