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「朧月」とはどんな月? 意味や季語としての使われ方を解説

季語としての「朧月」

俳句や短歌などで、季節感を出すために使われる季語。「朧月」も季語として使われることがあります。

「朧月」は春の季語

俳句や短歌では、「朧月」は春の季語とされています。

春は旧暦では1〜3月とされているのでこの時期に用いるのが一般的です。

「朧月」を季語として用いた俳句や短歌

ここでは実際に季語として「朧月」用いた句や歌の意味を解説します。幻想的な朧月の情景を思い浮かべながら詠んでみましょう。

「大はらや 蝶のでて舞ふ 朧月」by内藤丈草(ないとう じょうそう)

朧月の夜に大原(京都の地名)を歩いていると、蝶が優雅にひらひらと舞っていたという情景を詠んでいます。

句の中にある「でて舞ふ」はただ舞っているだけではなく、出てきて飛び出す様子を表しているので、1匹の蝶が朧月の美しさに誘われて飛んできたと解釈できるでしょう。

蝶は寒い夜に飛ぶことはないので、この句では暖かい春の夜が連想できます。

「猫の恋 やむとき閨の 朧月」by松尾芭蕉(松尾芭蕉)

猫が相手を恋しく呼ぶ騒々しい声が聞こえてきたものの、程なくして静寂が戻ってきたので、外をふと見ると朧月夜の景色が広がっていたという情景を詠んでいます。

猫の声に刺激されたのでしょうか。幻想的な朧月を見て、何となく人恋しくなってしまった気持ちを綴っているとも考えられます。

「照りもせず曇りもはてぬ 春の夜の朧月夜に しくものもなき」by大江千里(おおえせんり)

朧月は明るいわけでもなく、かといって曇って見えないわけでもありません。

どちらつかずで曖昧な存在だからこそ美しい。春の朧月に匹敵するきれいな情景はないと、朧月の儚さを絶賛しています。

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