メタ認知とは? 意味とトレーニング方法
メタ認知を鍛えることのメリットは?
人材教育でも、メタ認知は重要なスキルだとされています。
ここでは、メタ認知を鍛えることで、仕事やプライベートにどんなメリットがあるか解説します。
(1)問題解決力が上がる
メタ認知が鍛えられれば、的確な判断ができるようになり、問題解決能力が上がります。
今の状況と問題が起きている原因を冷静に分析・解明することで、最適な対策が考えやすくなるのです。
どうすれば今よりいい状態になるかを考え、適切なプロセスをイメージできるようになれば、難しい仕事もスムーズに進行できます。
ただし、プロセスに時間をかけすぎると納期に間に合わなくなったり、考えすぎて深みにはまってしまったりするので、全て1人で抱え込まず他人と協力して取り組む姿勢を忘れないようにしてください。
(2)感情に流されなくなる
仕事でも恋愛でも、感情的になると判断力が鈍ります。
感情に流されて正しい判断ができず、仕事でミスしたり信頼関係が崩れたり、恋愛で深刻なケンカに発展したりするケースは珍しくありません。
メタ認知を高めることによって、ビジネスで重要視されるアンガーマネジメント(イライラや怒りの感情をコントロールすること)のスキルも上がるでしょう。
ただ、あまり理性的になりすぎると人間味がなくなったり、共感能力が下がってしまったりするので、多少は感情に基づいて行動するのも大切です。
(3)人間関係が良好になる
メタ認知を鍛えれば、自分を客観視したり、感情をコントロールしたりできるようになり、円滑なコミュニケーションをしやすくなります。
自分を客観視できないと一方的な意見を相手にぶつけてしまうことがありますし、感情的になれば強い言葉をぶつけてしまうこともあるでしょう。
こうした行動は信頼を損なうため、相手との関係に亀裂が入ってしまうのです。
メタ認知を鍛えることによって、相手に合わせた冷静な対応ができるようになるため、仕事でもプライベートでも良い人間関係を築きやすくなります。