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ハラスメント・ハラスメント(ハラハラ)って知ってる? 意味と対策

トイアンナ

「ハラスメント・ハラスメント」の具体例

では、なぜハラスメント・ハラスメントが起きてしまうのか。ここからは私が実際に見聞きした話から、事例を見ていきましょう。

【事例1】部下を指導しただけで「ハラスメント」に?

佐藤さん(仮名)は、部下が同じミスを繰り返し起こすことに悩んでいました。そこで部下の手元を見てみると、単純なパソコンの操作ミスで、全体のデータ集計が間違っていたことに気付きます。

そこで「その部分、こうやって計算するといいよ」と、アドバイスを実践。実際に私も、そのアドバイスの様子を見ていましたが、恫喝するような素振りは全く見られませんでした。むしろ、「叱っている、指導している」とすら見えない柔和な態度だったと感じられました。

ところが部下は、ショックのあまり硬直してしまい、そのまま翌日も欠勤してしまいました。

佐藤さんは、部下を出勤できない状況に追い込んだ「悪い上司」なのかと自分を責めています。

――怒鳴りつける、みんなに聞こえるようミスを指摘するなど、パワハラに含まれる行為をしていたら佐藤さんは処罰の対象かもしれません。しかし、通常の範囲内で指導をしただけなら、佐藤さんに非があるとまでは言えなさそうです。

実はこの部下は、前職や佐藤さんの元に配属される前の部署でも、同じようにハラスメント被害を受けたと何度か訴えていたことが後から判明しました。

このように、通常の指導範囲内であると第三者から見ても判断できるにもかかわらず、ハラスメントを何度も訴えるのであれば、ハラスメント・ハラスメントといえる可能性があります。

【事例2】偶然体が触れてしまったら、ハラスメント?

山口さん(仮名)は、重い書類を運んでいました。会社は荷物でごった返しており、廊下をすれ違おうものならどちらかの人が道を譲らざるをえません。

しかし、山口さんは書類に埋もれてすれ違おうとした異性の社員に気付けませんでした。偶然肩がぶつかってしまった山口さん。非礼を詫びましたが、相手は「絶対にわざと触った、セクハラだ!」と人事部へ報告してしまいました。

――セクハラが「わざとか、そうでないか」は、非常に争いづらいポイントです。ですが、もし他の社員がこれを目にしていて、山口さんに非が無いと証言してくれれば「ハラスメント・ハラスメント」として認められる可能性が高いです。

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