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「淡々と」の意味は? 使い方や類語を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「淡々と」の言い換え表現

「淡々と」と似たような意味の言葉は他にもいろいろあります。ニュアンスの違いを把握して、上手に使い分けましょう。

「超然と(ちょうぜんと)」

世俗にこだわらず、悠々としている様子を表す言葉です。

何かにおいて、抜きん出ている時にもよく使われます。

例文

・株価が暴落しても、彼は超然としてキーボードを叩いている。

「飄々と(ひょうひょうと)」

世俗とかけ離れ、こだわりのない様子を表す言葉です。

冷たさではなく、つかみどころのなさを伝えたい時に使います。

・その古本屋の店主は、飄々とした風貌には似つかわしくない、鋭い書評で知られている。

「泰然と(たいぜんと)」

落ち着いていて動じない様子を表す言葉です。

「こだわりのなさ」から何となく落ち着いて見えるわけではなく、「動じないこと」からくる確固たる落ち着きがある時に使います。

例文

・彼は、新入社員ながらも、泰然とした落ち着きがある。

「淡白な」

色や味、気性などがさっぱりしている様子を意味する言葉です。

冷たいわけではなく、ただ関心が希薄な時によく使われます。

例文

・彼は、名誉や金銭に淡白だ

「然有らぬ(さあらぬ)」

いかにもそうだという態度を見せない様子を表す言葉です。

意図的に平然としている時によく使われます。

例文

・K容疑者は逮捕されても、然有らぬという態度だった。

「あっさり」

単純でしつこくない様子を表す言葉です。

こだわりのなさから、すぐに辞めたり、諦めたりする時に使います。

例文

・今回は、あっさり諦めます。

「さっぱりした」

態度があっさりしていて、こだわらない様子を表す言葉です。

気持ちの良さを表現したい時に使うといいでしょう。

例文

・納品ミスをしてしまったが、取引先の部長はさっぱりしたお人柄で、「すぐに対応してもらったので、全然気にしていませんよ」と言ってくださった。

前後の文脈や受け手によって印象が変化する「淡々と」

「淡々と」は、一律に印象に残らなかったり、冷たかったりするわけではありません。

例えば、料理であれば、「淡々とした味」と聞いてぼんやりした味と思う人もいるでしょうし、上品な味と思う人もいるでしょう。

また、「淡々とした態度」が情けを乞う相手に対しての様子であれば、冷たいと感じられますが、試合に負けた後の様子であれば、悔しさを表に出していないのだと受け止められます。

どう受け止められるかは、前後の文脈や受け手にもよるのです。

誤解を避けたい場合には、紹介したような言い換え表現も用いてみてくださいね。

(前田めぐる)

※画像はイメージです

※この記事は2020年09月21日に公開されたものです

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

コピーライターとして長年「ことば」に関わってきた経験値を元にまとめた「ほどよい敬語」(https://ameblo.jp/comkeigo/)が好評。過剰さや不適切さを排し、明快に説く内容は「違和感の理由がわかりスッキリした」と質問サイトなどでたびたび引用される。

自治体・団体・医療機関向けSNS活用、文章術研修の講師でもある。

著書に『この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術』(青春出版社)『前田さん、主婦の私もフリーランスになれますか?』(日本経済新聞出版社)『ソーシャルメディアで伝わる文章術』(秀和システム)など。公益社団法人日本広報協会アドバイザー。

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