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増える現代の固定費 給与との比較で考える負担感

以前と比べて給与が上がったなと感じる人はあまり多くないと思います。しかし、固定費が増えたなと感じる人は多いのではないでしょうか。もし本当にそうならば、負担感は増えることになります。果たして歴史的に見て、現代の固定費は増えているのでしょうか。
増える現代の固定費と給与との比較から、負担感を考えてみましょう。

固定費は「毎月一定額かかる費用」

家計の支出は大きく変動費と固定費に分けられます。
変動費はその月によって多い、少ない、支出なしなど支出額が異なる支出です。例えば、食費、日用品費、交際費、レジャー費、被服費、美容費などがあります。
対する固定費は毎月必ず使う支出。金額はある程度一定です。例えば、住居費(家賃、住宅ローン)、水道光熱費、通信費、教育費、保険料などがあります。

時代とともに変化してきた固定費

時代とともに固定費も変化してきています。ユーコープ「家計簿から見たくらしの40年」(2013年7月発行)によると、住居費(住宅ローン・家賃)が消費支出(いわゆる生活費)に占める割合は、1972年時点では12%でした。しかし、それが徐々に増加し、2000年時点は27%。28年で2倍以上になっています。住宅や土地が値上がりしたこと、それぞれの生活が豊かになったこと、ライフスタイルの変化により「すまい」を重視する傾向になったことの表れかもしれません。とはいえ同資料によると、その後住居費の割合はやや減少。「家計簿から見たくらしの45年」(2018年8月発行)では、2017年において30代での住居費の割合は19.6%となっております。首都圏では住居費の割合が高くなる傾向にあります。

様々な品目の中で一番変化が激しいのは通信費です。貨幣価値の違いに気をつける必要はありますが、2002年の平均1万1,300円から2017年の平均1万7,523円と、64%増加しています。家計の消費支出に占める「交通・通信費」の割合も、2002年は4%台でしたが、2010年は6.1%、2017年では7.0%となっています。一家に1台固定電話がある時代から一人1台携帯電話やスマートフォンを持つ時代になったこと、インターネットが普及したことにより、通信費が急激に増えているのです。

通信費の推移(30代)


出典:ユーコープ「家計簿から見たくらしの40年」(2013年7月発行)、「家計簿から見たくらしの45年」(2018年8月発行)

また、教育費は社会情勢に影響を受けるようです。1972年からバブルの時代(1986年~1991年)に増え続けましたが、バブルがはじけた後の1995年に減少。その後少しずつ増えますが、2008年リーマンショック後の2009年に再び減少しました。
2013年~2017年の教育費は年々増加しています。これは、大学の授業料の値上げ・大学院への進学者の増加や大学終了後スキルアップ等のために専門学校に通う人が増えていることも理由と考えられるようです。

教育費の推移(30代)


出典:ユーコープ「家計簿から見たくらしの40年」(2013年7月発行)、「家計簿から見たくらしの45年」(2018年8月発行)

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