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最推しが決められない。「ヒプノシスマイク」への偏愛 #PM6時の偏愛図鑑

#PM6時の偏愛図鑑

瑞月

定時後、PM6:00。お仕事マインドを切り替えて、大好きなあの映画、あの舞台、あのドラマを観る時間が実は一番幸せかもしれない。さまざまな人が偏愛たっぷりに、働く女性に楽しんでほしいエンタメ作品を紹介する連載です。今回はライター・瑞月さんが、男性声優キャラのラップバトルプロジェクト「ヒプノシスマイク」への偏愛を綴ります。

たとえば、ヤクザでラッパーで顔面が天才。そして妹想いで仲間想い。

そんな「二次元だとしてもキャラ濃すぎだよ!」というくらい要素満点のキャラクターが、なんと二次元と三次元に同時に存在します。

それが、音楽原作キャラクターラップバトルプロジェクト「ヒプノシスマイク(ヒプマイ)」です。

「ヒプノシスマイク」とは

2018年、私はヒプマイをいろいろなメディアで目にする機会も多く興味を持ったものの、これは漫画なの? 原作はいったい? と迷子になりました。

そして以下のことを知ったのです。

・男性声優たちがキャラクターに扮してラップをする「音楽原作プロジェクト」である

・3名ずつ4つのディビジョン(イケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュク)に分かれてラップバトルをしている

・CD購入でついてくるシリアルナンバーによるファン投票によって勝敗が決まる。第1回のバトルではシンジュクが優勝した

とはいえ、やっぱりどういうこと? 何をどこから見れば? となりました。

ですが、これはまず曲! 曲を聴いてください!

現在はコミカライズされ、漫画もありますが、あくまで世界観を補完するためのもので、原作ではありません。音楽原作プロジェクトなので、すべては曲がベースになっています。

「君らも男ならラップできるだろう?」というラップができて当然の世界で、それぞれのテリトリーを奪い合うため、特殊なマイクを使ってバトルしています。

現在はディビジョンが2つ増え(ナゴヤ、オオサカ)、計18名体制に。登場するキャラクターの顔触れも、教師、漫才師、医師、弁護士、そして詐欺師にヤクザの反社会的勢力から、ギャンブラーにホストまで多彩!

乙女ゲームといえばこのブランド! のオトメイトさんがキャラ原案をされていることもあり、乙女心わし掴みっぷりが半端ないです。

声優さんってすごい

ヒプマイのCDには「曲パート」と、キャラクターたちの日常が垣間見える「ドラマパート」が収録されています。

一癖も二癖もあって特濃すぎるキャラクターたちのドラマパートでのかけあいもとっても魅力的なのですが、そこは声優さん、曲パートでの歌の演技だってすごいんです。

高速に畳みかけるような、それでいて超絶滑舌がいいラップの技術はもちろん、吐息のひとつ、抑揚のひとつで醸し出すそのキャラ特有の雰囲気がそれはもう……。

聴いていると、どんどんキャラと声優さんがリンクして、二次元と三次元の境目が曖昧になってきます。

え? 私いまどっちの次元にいましたっけ? 立体? 立体を保ててる?

私は昨年発売されたアルバム「Enter the Hypnosis Microphone」に収録されている、シブヤの『Stella』という曲が大好きです。

声優・斉藤壮馬さんが演じる、普段はどちらかというと捉えどころのない物腰たおやかな小説家・夢野幻太郎が出す、突然の雄みにノックアウトされました……! ギャップがひどい!(誉め言葉)

もう、この歌唱力と演技力にたどり着くまでに、どれ程の努力と経験を重ねてきたのかと、想像するだけで感謝の念しか湧いてこないです。

そうか、尊いってこういうことだったのか……。

最近の声優さんわかんないし……

いまは昔、速水奨というひとありき。

と、もう語り継がれる偉人になっているとばかり思っていた声優、それが速水奨さん。『BLEACH』の藍染惣右介、『戦国BASARA』の明智光秀など、人気作品のキャラクターを数多く演じてきた大御所。

なんならその美声で、海やら竹やら割った神話とかありませんでしたっけ?

声優歴40年。あるときはその声で私を腐らせ、あるときは夢の底に沈めた、言わずと知れたレジェンド。

それが、もちろん現役で!(声優事務所の社長もしていたはずなのに)

御年61歳になった今!(約二回り下の声優と一緒に)

ヒップホップのステージで、観客を煽る姿を見る日が来るなんて!!!!

その存在感たるや、なんていうんでしょう? 校長先生? そのただようオンリーな品位は恩師、いや、尊師?

オタク活動から随分と長い間離れていた私を、優しく手招きしてくれました。

最推しが決められない問題

今回お話するにあたり、ヒプマイのライブのときにつけるジュエルリングライト(※)購入に向けても、“最推し”を決めておかねばなるまいと思ったのですが、これが本当に決められない。

※「ジュエルリングライト」……公式から販売されている、各キャラクターのロゴが入ったリング式ライト。ライブ中、指にはめてキラキラ発光させる。

箱推しといえばそれまでなのですが、本当に決められない自分にびっくりしました。

乙女ゲーム大好きな私としては、キャラと恋する観点でも考えてみたんですが、それはそれで全員の性格が破天荒すぎて難しい。

今作がデビュー作の新人声優・野津山幸宏さん演じるギャンブラーの有栖川帝統も大好きなんですが、「おこづかいあげるからスロット行っておいで♡」とか、貧乏生まれオンボロ育ちの私にはそんなこと、妄想でもできない!! 悔しい!

きっと次回のファン投票があって、どこのディビジョンが優勝したとしても「あぁそうだよねー、納得」ってなるし、「いやーほかも良かったよ?」って同時に悔しくもなると思うんです。

……決められない……。

まずは5分聴いてみてください!

Apple MusicやLINE MUSICでも全曲&ドラマパートが配信されていますし、代表曲はプロモーションビデオ付きでYouTubeに公開されています。

聴いたらきっと「何これ? よくわかんないけど、なんかすごい」って思えるはず!

それが沼の入り口です。

今年は埼玉のメットライフドーム2DAYSライブに、アプリゲーム配信、アニメ化が控えています! ハマるなら今がおすすめです。

今のところ私の足は、まだ沼の底につきません。ぜひ一緒に沼に落ちましょう!

(文:瑞月 @mochirinmocchi、イラスト:谷口菜津子 @nco0707

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