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集中したいのに……。仕事が手につかない時の対処法

笹氣健治(心理カウンセラー)

転職するべき? 仕事が手につかない時の対策6つ

仕事が手につかない状態は、たいてい一過性のもの。体調が回復したり、ふとしたきっかけで気持ちが切り替わったり、時間が経過することで、また元の通りに仕事が普通にできるようになるものです。

とはいえ、解消されるまでの間は、焦ったり憂鬱になったりと嫌な気持ちが続くことになります。

そこで、仕事が手につかない状態を少しでも早く解消するために役立つ方法をご紹介しましょう。

仕事が手につかないときは、頭の中がもやもやした感覚になっていますので、対策としては、頭の中をすっきりさせることをめざします。それには、ぜひ以下の方法を試してみてください。

ひとつだけではなく、組み合わせてやってみると、より効果的な場合があります。

(1)体調を整える

仕事が手につかない原因として、寝不足、頭痛や生理痛、風邪気味のような体調が万全でない場合は、しっかり休んだり、薬を飲んで回復することをまずはめざしましょう。

がんばってなんとかしようとしても、なかなかうまくいきません。体調が元に戻れば、自然に仕事ができるようになるはずです。

(2)気分転換をする

頭の中のもやもやを解消するには、いったん仕事のことを考えるのはやめて、まったく別のことをするのが役に立ちます。

トイレに行く、気晴らしに少し外を歩いてみる、軽く体を動かす、カフェで休憩する、同僚とおしゃべりする、といったように、仕事から離れることで頭の中をリセットしてみましょう。

あるいは、コピーをとる、ファイリングをする、デスク周りの整理整頓をする、といった単純作業をするのもいいでしょう。

そうやって少しインターバルを置いてから仕事を再開すると、意外とすんなり取り組めるようになったりします。

(3)周りの協力を求める

仕事が手につかないときは、もしかすると自分ひとりでなんとかしようとがんばりすぎているのかもしれません。

イヤなことやつらいことを自分ひとりで背負い込んでいると、頭の中がいっぱいいっぱいになって、適切な思考ができなくなります。

自分のことは自分がしっかりやる、という態度はとても大切ですが、ひとりで抱え込んでしまうと、結果的に周りに迷惑をかけてしまう事態にもつながりかねません。仕事が手につかないときこそ、周りの誰かに協力を求めて助けてもらうことを考えてみてください

困ったことがあったら誰かに相談する、どうしても仕事が手につかなければ手伝ってもらう。そうやって現状を乗り切ることができれば、また自分ひとりで仕事がはかどるようになります。

仕事は会社全体でやるものです。たまたま担当が振り分けられているだけであって、自分ひとりで背負い込む必要はないはずです。

(4)あきらめて割りきる

イヤなことを引きずっている、トラブルで余裕を失くしている、心配事が頭に引っかかっている、仕事が面倒くさく感じている。いずれの場合も頭の中にあるのは「うまくやらなきゃ(うまくやりたかった)」という前向きさ・責任感の強さです。

それは、何事もしっかりやりたいという意識の表れであり、それがあるからこそ今までいろいろうまくやってこれたのです。

しかし、その意識が、ときに自分を苦しめることにつながる場合があります。思い通りにうまくいかないときに心が穏やかでいられなくなってしまうのです。

そんなときはどうすればいいかというと、いったんあきらめることが役に立ちます。

「ときには思い通りにならないこともある。それは仕方がないことだ」と割り切ってみましょう。「常に思い通りにうまくいくとは限らない。うまくいかないときもたまにはあるものだ」という現実を思い出すことで、気持ちが少し軽く感じられるはずです。

(5)セルフトークの活用

気がかりなことを頭から取り払う方法のひとつとして、次のような言葉を何度も頭の中で唱えてみるということも有効です。

「あれはあれでよかったんだ」
「世の中にはいろんな人がいるものだ」
「イヤな経験は次に生かせばいいだけだ」
「なんとかなるものだ」
「すべてはうまくいくようになっている」

何かを引きずっている場合、それは過去のことか未来のことのどちらかになります。

過去に起こってしまったことをいつまでも考えていても仕方ありません。未来のことはどうなるかわかりませんので、あれこれ考え続けていても意味がありません。

それに、すべてが思い通りになるわけではありませんし、思い通りになったからといって、それが将来的にベストだと言い切れません。逆に、思い通りにならなくても、かえってそのほうがよかったということもあるものです。

先ほど挙げた言葉を何度も自分に言い聞かせると、このような現実を思い出すことができるかもしれません。

そうやって、「まあ、いっか」と心が楽になったらしめたもの。あとは、今すべきことを考えて、それを着実にやっていけばいいだけです。

(6)仕事の環境を変える

仕事が手につかなくなることが繰り返し頻繁に生じている場合は、仕事内容や職場の雰囲気などが自分に合っていない可能性も考えられます。

そういうときは転職をするという選択肢も視野に入れてもいいかもしれません。環境を変えることで、仕事に専念できるようになる場合もあります。

仕事が手につかない原因は病気の場合もある

生きていれば、うれしいこと、つらいこと、楽しいこと、イヤなことなど、いろいろなことが起こるもの。私たちはさまざまな出来事で一喜一憂し、気分が上がったり下がったりします。

仕事に関していえば、そういった気分が影響して、どうしても仕事が手につかなくなるときがあるものです。

いずれにしても、時間が経って自然に気分が変わったり、意識的に考え方を変えることで、また仕事に専念できるようになりますので、それほど深刻に考えることではないといえるでしょう。

仕事が手につかなくなったら、「ああ、また来たか」と気楽に構えていられるほうが、かえって早く回復できたりするものです。

最後にひとつだけ注意していただきたいのが、慢性的に仕事が手につかない状態になっているときの対処法です。

ストレスで自律神経に支障をきたしている場合もありますので、憂鬱な気分が続いてるときなどは、心療内科やメンタルクリニックに行って、身体機能に異常がないかどうかチェックしてもらうことをお勧めします。

自分の身体の状態がわかると安心できると思いますので、ぜひ覚えておいてください。

(笹氣健治)

※画像はイメージです

※この記事は2020年01月31日に公開されたものです

笹氣健治(心理カウンセラー)

メンタルトレーナー・心理カウンセラー
1967年生まれ。国際基督教大学を卒業後、NTT(東京支社)に入社。その後、地元の仙台に戻り、スポーツクラブ「グラン・スポール」の経営に携わる。企業を経営する上で人間心理を理解する必要性を痛感して心理カウンセリングを学び、現在は、ストレスやコミュニケーション問題の解消をテーマにした講演やカウンセリング、目標達成のためのメンタルトレーニングを行っている。『「やる気」のある自分に出会える本』(スリーエーネットワーク)、『仕事の悩みを引きずらない技術』(PHP研究所)など、著書19冊。

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