責任転嫁する人の心理とは? 職場で他人のせいにばかりする同僚への対処法
なぜ責任転嫁するの? 責任転嫁する人の心理
責任転嫁する人は、なぜあらゆる理由を駆使して責任逃れするのでしょうか?
それには大きく2つのパターンがあります。
1.自分がミスをしたと思っておらず、本気で他責にしている人
2.自分のミスは自覚があるが、隠蔽するために他人になすりつける人
1に関しては病気の域ですが、存在します。
このタイプの人は、たとえ自分が投げたボールが誰かに当たって怪我をした場合でも自分が悪いとは思わず、「そんなところを歩いている奴が悪い」などと俺理論を展開して責任逃れをします。
本気な分性質が悪く、論理的にも感情的にもハチャメチャなため、仕事の現場にいると非常につらいです。
2に関しては、1とはちがい「自分が原因だ」という認知はできます。
しかし、そのミスを認めることの心理的ハードルが鬼のように高いタイプです。
なぜかというと「失敗を認めたら自分の価値が下がる」と考えているからです。
どんな心理なのか、もう少し細かく特徴を見てみましょう。
(1)謝ったら負けだと思っている
「自分がミスしたら謝りましょう」なんて、幼稚園生でもできることができないのは、謝ったら負けだと思っているからです。
責任転嫁する人は「謝る、すなわち死」くらいに謝罪に対しての心理的ハードルが高いのです。
そのため、誰かを身代わりにして、責任を取ることによる謝罪を回避しようとするのです。
(2)自分が損をするのが許せない
責任転嫁する人は「自分が失敗の責任を取る」ということは「損だ」と考えます。
失敗やミスを認めてしまうと、自分の評価が下がると考えるためです。
評価や実績に×がつくことが耐えられないために、責任転嫁して事実を歪曲しようとするのです。
(3)目先の利益ばかりを気にしている
誰かに責任を押しつければ、短期的に自分のミスや失敗を指摘されることから逃げられます。
責任転嫁する人にとっては、その目先の「怒られない」「矢面に立たされない」ということが何より大切なのです。
上記のようなことを繰り返せば、長期的には「責任を取らない人間だ」という悪評が立ち、マイナスになるのですが、短絡的視点で物事を判断してしまうのです。
(4)完璧主義で自分の能力を過信している
責任転換する人は、実際の自分よりも優れた自己像を持っており、「優秀な自分が失敗した」という現実を受け入れられません。
もちろん自己像は虚像のため、少しの失敗や挫折でヒビが入る脆いものです。
押しつけられた側からしたら迷惑以外の何ものでもありませんが、この脆弱な「自信」を失わないために他人に責任を押しつけるのです。
(5)自己愛が強く利己的である
自分が得をするために他人を利用し、傷つけてもよいという考え方は自己愛が強い人間の特徴です。
自己愛が強い人は、他人に「認められたい」という承認欲求が強く、優れた人間であることを他者に知らしめたいと常日ごろから考えています。
ミスを認めることは「他人につけ入る隙を与える」「自分が優れていないと証明する」と捉えるため、全力で回避しようとします。