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第54話 好きだから不安

たしかにそうだ。
悠斗はあのコのことも、ずっと拒んでたし、
わたしを、かばい続けてくれた。
その気持ちに、きっとウソはない。

「そうだね。もう一度会ってから考えてみる」
「うん。ちゃんと向き合って確認してから、
選んだ方がいいと思うんだ」

お開きにして外に出ると、
北風がコートを突き抜けて肌を刺す。

「こんな寒い夜に、ありがとうね」
「気にしないで。個人的に興味もあったし」

ニヤリと笑った加奈は、きれいで、いい女だった。

帰ってから、悠斗にLINEの返信を送る。
「あの、もう一度会って、話をしよう」
「よかった。ほのかに、すごく会いたかった」

こうして土曜日、悠斗にまた会うことになった。
ときめく気持ちが半分。
怖いような、イラだつような気持ちが半分。
自分でも自分の心が、うまくつかめない。
彼に会ったら、どんな気持ちになるんだろう。

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