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第43話 ひどい!

「ひどい! 人のこと弄んでおいて。
わたしは、文句を言うこともできないの?
何も言わず、
スゴスゴ引き下がらなきゃいけないの?
そんなの、不公平じゃない!」

女のコは叫ぶようにそう言うと、また泣き始めた。
まわりを歩く人が、見ないようにしながらも、
こちらを気にしているのが、わかる。

「ごめん。ほのかを侮辱するのは許せないけど、
不公平なのは、キミの言う通りだ。
全部、ぼくのせいなんだ。
でも、ぼくは、キミじゃなくて、
ほのかを幸せにしたいんだ。本当に申し訳ない」

そういって、悠斗はまた、女のコに頭を下げた。

「悠斗……」
女のコは、声のトーンを下げて、
甘えるように、わたしの恋人の名前を呼んだ。
呼ばれた悠斗は、頭を上げて、女のコを見る。

「バカッ!」
女のコは、思い切り悠斗の頬を叩くと、
わたしたちにクルリと背を向け、
夜の街並みを走り去っていった。

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