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第22話 この人なら大丈夫かも

カフェバーの中に入ると、
お店の温かい空気に全身がゆるんだ。
店内はクリスマスの飾りつけが地味で、
それが逆におしゃれな感じで、好感が持てる。
「ぼくは、カフェラテ。お酒ダメなんで」
「わたし……カルーアミルクください。
少し、アルコール入れたい気分なんだ」

出てきた前田くんのカップには、
もみの木のラテアートが描かれていて、
わたしはカルーアミルクの背の低いグラスを、
ごく弱く彼のカップに当て乾杯した。
「いやあ、今年の忘年会も、男ばっかり。
楽しかったけど、品はなかったなあ」

わたしたちの勤める物流会社は、
現場が倉庫なので、自然に男性が多くなる。
前田くんは日々倉庫で、ダンボールや商品、
それに、すぐサボるアルバイトさんたちと、
いかに厳しく戦っているかを、
面白おかしく話してくれた。
ひとしきり笑った後で、
わたしはカルーアミルクのおかわりをする。

「で、伊藤さん、言いたくなかったら、
言わなくていいけど……何かあったの?」

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