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第19話 裏切り

「どうしたの、もう一度服着ちゃって。
気持ちの悪い虫でも出た?」
悠斗はバスルームから出たわたしの、
肩に腕を回して、抱き寄せようとする。

「こんなのが、あった」
わたしは手に持っていたシャンプーの、
ボトルをくるりと裏返して底を見せた。
栗色の髪の毛が、
とぐろを巻いて張り付いている、それを。

「うわっ、何これ!」
悠斗は肩に回した腕をほどき、
髪の毛のかたまりから体を遠ざけ、
でも、確かめるために顔だけを近づける。

「これが何かは、わたしが聞きたいよ。
っていうか、誰か女の人がここへ来て、
バスルームを使っていったんだよね。
で、わたしのシャンプーボトルの下に、
髪の毛をたっぷり残していったんだよね」

悠斗はずっと黙っていたけれど、
最後につらそうな表情で、こう言った。

「すみません。浮気してました。謝ります」

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