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第15話 本当に大丈夫?

冬の夜道を歩き、バーが遠ざかるほどに、
彼女じゃないかも、という疑問のほかに、
不安と怒りが湧いてくる。
わたしは佳奈の言う通り「都合のいい女」で、
「彼女」なんかじゃないのかも。
みじめな気持ちで家に帰り、
部屋に入ったところで悠斗からLINEが入った。

「今日は本当にごめん。
いっしょにいた女性は話した通り部下なんだ。
帰国子女なんで、動作がオーバーだけど、
当然、彼女とはなんともない。
埋め合わせは必ずするから、どうか許して!」

画面にはメッセージとともに、
クマが平謝りしているスタンプが3つ。
わたしはスマホを両手で握って、ため息をつく。

「やっぱり部下なんだ」と思いたい気持ちと
「彼女が部下なんて、ウソ」と思う気持ちが、
同じくらいの強さで戦っている。
でも……こんな時、何て言って怒ったり、
ゴネたらいいのか、わからない。

「大丈夫。信じているし怒ってない」
ああ、わたしこそウソつきだ。

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