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第11話 悪い夢のように

驚きで、ふたりから視線が外せない。

悠斗がわたしをこのバーにエスコートした時と、
同じように、やさしく背中に触れているのは
……若くて、かわいらしい女の子。
25歳ぐらいかな。
ゆるいウェーブのセミロングの髪が歩くたび、
ワインレッドのワンピースの肩に揺れる。

やがて、どの席にしようかなと店内を見回した、
悠斗自身と視線がぶつかった。
彼も驚いているみたいだ。ものすごく。
目を丸くして、わたしを見て……
そのまま固まって少しの間、動かなくなった。

横にいた女の子も、こちらを見た。
女の子は不安そうに不快そうに、
少し眉をひそめる。

そして悠斗はすばやく女の子を、
少し奥のカウンターに座らせて、
早足でこちらにきて、
腰をかがめて、わたしに耳打ちをする。

「ごめん! 彼女は部下で、
今夜は、仕事の相談にのることになってるんだ」

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