お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

第4話 わたしよりもTV!?

話しかけてもこっちを見ないなんて。
悠斗のこんな反応、はじめてだ。
「……あの、コーヒーは?」
「ああ……ごめん。おかわりほしい」
わたしはコーヒーサーバーから、
コーヒーを注いで彼にわたした。
「どうかした?」
「うん……番組で紹介していた映画、
前からちょっと気になってて」

そう言われて画面に目を移すと、
CMが終わり、また番組が始まるところだった。
そこには、主演の女優さんが、
レポーターの質問に答えていた。
アップで映る女優さんは、
華奢で本当にきれい。
ゆるいウエーブの豊かな髪、
そして大きくて形のよい黒い瞳には、
人を引き込む強い力がある。
「この人、前の映画でも話題だったよね」
「うん……あれ、すごくよかった」

返事もそこそこに彼の視線はずっと、
TVに映る女優さんに釘付けだ。
……なんかわたし、付き合って初めて、
悠斗にムカついてる。

お役立ち情報[PR]