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第33話 謝罪と困惑と息切れと

その日の午後は、どうやって仕事をこなしたのか、
イマイチ覚えていない。
比呂、あんな顔もするんだ。
男らしくて力強い腕。あの大輔が力負けしていた。
優しいだけで弱々しいとさえ思っていたのに。

久しぶりに会った大輔は、少し痩せていた。
顔色が悪くて、きちんと食べているのか、心配になる。
大輔が浮気していたっていう事実は消えない。
それでも、反省して、謝って、
追いかけて来てくれたことがうれしい。

最近、新しい相手を探してばかりで疲れた。
大輔とのゆるゆるとした、安定した日常が懐かしい。
もっとも、その日常を壊したのは、あの人なんだけど。

枕を抱えてベッドに転がると、
スマホがメールの着信を知らせている。
元ラガーマンの高橋さんからだ。
「こないだの約束、今週末はどうかな?」
そんな内容のメールにときめくと同時に
息苦しさも感じる。
「ありがとうございます。もちろん伺います!」
即座にメールを返しつつ、ごろりと寝返りを打つ。
疲れた。
婚活、詰め込みすぎたかな?
まだお見合いと、忙しい忙しい佐藤さんとのデートも
あるんだけど。
もう、断ろうかな。
でも、どこにチャンスが転がっているかわからないし。
どうしよう……。
まとまらない思考を睡眠不足のせいにして、
とりあえず眠ることにした。

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