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第31話 結婚相談所

帰宅すると、結婚相談所から相手の釣り書きが
送られてきていた。

……すっかり忘れてた。
そうか。お見合いもするんだ。わたし。
母からの留守電も入っている。
入会したのは最低限のコースだから、紹介は月2回。
相談所がマッチングした人のプロフィールを見て、
気に入ったら2人で会うという形式らしい。
昔、ドラマでみたような
「あとは若いお二人で」的なものじゃないんだ。

ちょっと拍子抜けしながら、スマホ画面を見ると、
メールが2件。
1件目は……高橋さんだ!
「今日は楽しかったです。また会いましょう」
だって!
具体的な約束はないけど、嫌われてなかった!
よかった〜。
そして、もう1件は……
やたら仕事が忙しそうな公務員の佐藤さんか。
一応、メールを開くと、
「約束の日、仕事が入ってしまいました。また連絡します」
だって。
うーん。こう何度も予定変更されると、
もういいや、ってなるよね。普通。
でも、一応「了解しました」とだけ返信しておこう。
まあ、このままフェードアウトでも
構わないぐらいなんだけど……。
なんたって、高橋さんとお知り合いになれたし!

真由と作戦会議を兼ねたランチの後、
比呂や裕也とすれ違った。
「珍しい。2人でランチ?」
「そっちも。紗良は?」
「紗良は昼休みになんか手続きがあるって、出かけてったよ」
「ああ、そうか」
裕也に心当たりがあるってことは、
何かウエディング関係だったりするのかな?
あぁ、いいなぁ。
「婚活はどう?」
「ぼちぼちね」
比呂に話しかけられると、
この間の出来事を思い出して、少し気まずい。
「ぼちぼちってことは、結果はまだか」
「悪かったわね」
軽く睨むと、比呂が明るい顔で笑った。

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