お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

第27話 実践“誘ってねオーラ”

「ここ、相席いいですか?」
「いいですよ」
真由が話の中心にいる男性に話しかけると、
さすが人との交流を目的としたバーだけあって、
あっさりとOKをもらえた。

「ありがとうございます!
わたしたち、さっきラグビー見てきたんですけど、
もしかして、一緒じゃないですか?」
「よくわかったね」
「だって、それ」
真由が男性のバッグからはみ出ている
フラッグを指さして悪戯っぽく笑う。
「あ、どうりで。贔屓のチームはあるの?」
「今日初めて行ったので。でも、すっごく面白かったです」
「はじめてじゃ、ルールわからなかったでしょ」
「あんまり。でも、近くでずーっと選手に
アレやれコレやれって叫んでいる
ファンの方がいたので、自然とわかってきましたよ」
「ああ、いたいた。審判にまで口を出す人でしょ?」
「もしかして、席、近かったかも?」

真由が驚くほどすんなりと親しくなっていく様子を
ポカンと見ていると、
隣の男性が少し立ち位置を変えて、招き入れてくれた。
「どうぞ。ドリンク、ここ置けるよ」
「あ、ありがとうございます」
うん。感じのよさそうな人だ。
それに、すごく背も高いし、胸板も厚い。
たぶん、スポーツ経験者。もしかしたら、ラグビーかも。
真由がわざわざ、席に着く前に話しをしてくれたのは、
きっと、これまでのわたしが、どこか上から目線で、
何もしなくても誘ってもらえるだろうと
思っていたことを見抜かれていたからだ。
振られた時が恥ずかしいけど、がんばる。
ちゃんと、“誘ってねオーラ”を出して、
少しでも誘ってもらえる可能性を増やすんだ!

お役立ち情報[PR]