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第6話 スッポン男、現る

背は高いけど、胸板が薄くて体型が好みじゃない。
それに、肩まで届く髪、おでこを出した髪型は
不潔な感じがして、受け付けない。

「来たばかりなので、ちょっと一周してきます」
紗良や真由と目を合わせ、逃げようとしたのも束の間。
「じゃ、俺、最初のオトコってことぉ? やぁりぃ!」
矢継ぎ早に質問を浴びせられ、なんとなく逃げられない。

「どっから来たのぉ? こーゆーの、初めて?」
うわ、語尾伸ばしてる。気持ち悪い。
「どんな男が好き? あ? 俺?
俺は男を立てるタイプの子が好みだな。
君とか、実はそーゆータイプでしょ」

この男、ひとりでしゃべり続けてる。
明らかにわたし、引いてるよね?
逃げたそうだよね? 
なのに、どうして逃がしてくれないのー!?

紗良と真由に助けを求めても、
この男の視線がわたしにロックオンされすぎてて、
ちょっと動こうもんなら
「よそ見すんなよ」とドヤ顔で主張される。

好きな人に「よそ見するな」って言われたら
キュンと来るけど、初対面でこれはキモイ!

食らいついたら離さないって感じが、スッポンみたい。
もう、スッポン男って呼んでやる!!
愛想笑いを浮かべてその場を逃れようとすると、
「ねぇ、LINEアドレス交換しない? 
持ってないなら電話番号でもいいよ」
今度はスマホ片手にぐいぐい迫ってくる。

紗良、真由、助けてよー。
そう思って2人を見ると、2人は顔の前で手を合わせて
「ごめん!」と立ち去ってしまった。

わーん。薄情もの。

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