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第56話 わたしの将来

「すっげー! 大きいなあ」
「うん。ほら、あんなにいろいろな色の火花が、
キラキラ光ってキレイ!」
わたしと山本さんは、ずっと飽きることなく、
花火を見上げつづけた。
その間、話し続けるうちに、
わたしたちは、いつの間にか敬語を止めていた。

なんて楽しくて、心安らかな夜なんだろう。
この夜空に広がる光のシャワーで、
心が洗い流されたように、スッキリとした。

転職をすることも、孝太郎と別れることも、
花火を見る前よりは、ずっと怖くなくなっている。
そして花火終了のアナウンス。

「ねえ、先輩がやってる居酒屋があるんだけど、
寄ってかない?」
「うん、行く。ちょっと飲みたい気分」

居酒屋では、ちょうどカウンターが二つ、
空いていたので、滑り込むように席に着いた。

席に着くと……このまま、山本さんと付き合えたら、
彼と付き合えたら、わたしの未来も変わるかもと、
そんな予感がチラッと頭をかすめていった。

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