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第54話 好かれてるのかな?

「今年は、去年よりずっと人が多いです。
大丈夫ですか。歩けますか」

駅からの道は、ちょうど花火がよく見える、
橋へと向かって伸びている。
だからそこが一番混んで歩きにくいと、
山本さんは教えてくれた。

ジーンズに白のTシャツの気取らない姿なのに、
体が鍛えられていてしなやかだからか、
とても清潔感があって、ステキだった。

「いや、すっごい人だな。まいったな」
駅から降りると、否応なしに、
川にかかる橋の方へと歩かされてしまう。
そして前を歩く人たちが、
花火の見やすい橋の中央で止まるので、
道は人でいっぱいだ。

「河原の方へ逃げましょう」
山本さんは、とても自然にわたしの手を引き、
自分の前にわたしを引き寄せると、
なるべくわたしの体に触れないように、
それでいて上手に、
脇にある抜け道へと誘導してくれた。
……かなり好感を持ってくれているのかな?

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