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第52話 花火

孝太郎と話をした後、
力づくで集中力を保って仕事を終えると、
帰ってノートパソコンを広げて転職先を探してみた。

だけど正直、今の会社を辞めることに、
まったく実感が持てない。
……でも、あの奥さんと正面からやり合ったら、
会社に居続けることはできないだろう。
わたしはため息をつきながら、
無理やり、勤めたい理想の会社を想像する。

今度勤めるなら、会社の規模は大きくなくていい。
その会社のサイトの一切を任されるような、
自分の裁量で動ける、キャリアの積める職がいい。

そう思って、再度検索をかけてみた。
だが、サイト上にはそうした求職は見当たらない。
……わたし、これからどうなっちゃうんだろう?
何もかもを心細く感じながら、
イヤな予感だけを抱えてPCから目を離す。

するとスマートフォンに、山本さんからの、
LINEのメッセージが白く浮かび上がっていた。

「今週の土曜日、もし予定が空いていたら、
いっしょに花火大会に行きませんか?」

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