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第47話 彼女を借りたい

週が明けて月曜日。
ありったけの気力を振り絞り、出勤した。

すると朝礼が終わって一時間もたたないうち、
孝太郎がわたしの部署に急ぎ足で入ってきた。
わたしの今の上司に、話がある風だ。

「すみません! 
客先から過去資料くれって急ぎ頼まれて。
急ですけど、前に同じプロジェクトだった、
佐久間さんを、ちょっとお借りできませんか」

「ん? 佐久間さんさえ予定が合えば、
わたしはいいですよ」

おっとりした今の上司が、孝太郎に答えてから、
わたしに微笑みかける。

「佐久間さん、大丈夫かな?」
まるで他人に言うように、
孝太郎がわたしに話しかける。
「大丈夫です」
「じゃあ、ちょっとC会議室へ」

会議室に入ると孝太郎はわたしの手をとった。
「ごめん、本当にごめん……」

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