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専門家 不調

女性の3人に1人がかかる!? 「水虫」の見分け方と予防法

ユンブル

「水虫は中年男性がなりやすい」との印象がありますが、「女性のおよそ3人に1人は水虫に悩んでいると言われています。仕事で長時間、靴を履いたまま過ごす人が増えていることが原因に挙げられます」と話すのは、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長。詳しいお話を聞いてみました。

■パンプスやストッキング、ブーツを長時間履くとなりやすい

女性に見られる水虫の原因について、正木医師は次のように説明します。

「水虫とは、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)が、皮ふの角質層に寄生することで起こる感染症です。白癬菌は高温多湿な環境を好み、温度26℃前後、湿度70%のときにもっとも活発になります。

ですから、パンプスやレインシューズ、ブーツなどの蒸れやすい靴、通気性がよくないストッキングを長時間履く人に多い傾向があります。ただし、ミュールやサンダルは通気性がよくて水虫予防になりそうに見えますが、暑い季節に素足で履くため、汗がたまりやすくて注意が必要です。

それに、女性は意外と、根拠もなく自分は水虫にならないと思い込んでいて、靴下を数日履き替えない人や足の清潔を意識しない人もいます。水虫になってから、『油断していた』という人が多いのが現実です」

水虫と言えば、ふやけてかゆいイメージがあります。どのような症状が現れるのでしょうか。

「主に、次の4つのタイプに分けられます」と話す正木医師に、ちがいと見分け方を教えてもらいました。

(1)趾間(しかん)型水虫
もっとも多いタイプで、足の指の間に見られる。赤くなって皮がむける、白くふやける。ムズムズとかゆみが出る。

(2)小水疱(しょうすいほう)型水虫
足の裏の土ふまずやふちあたりに水疱ができる。やがて赤くなり、皮ふがむける。かゆみが強い。

(3)角質増殖型水虫
足の裏やかかとの角質が厚く硬くなり、皮ふがむける。かゆみはない。

(4)爪の水虫(爪白癬)
爪全体が白く濁って厚くなる。爪に白い筋が現れる、黄白色や茶褐色になることもある。かゆみはない。

「これらの特徴には、女性でも思いあたる人が多いのではないでしょうか。特に(3)、(4)の場合、水虫だと気づいていない人も多いんです」と正木医師。

■毎日、靴下やストッキングは2回以上履き替える、足の指の間を洗う

次に、水虫かどうかを見分ける方法を正木医師に教えてもらいましょう。

「足の裏、足の指の間をよく見て、皮ふがめくれていないか、乾燥していないか、小さな水疱はできていないか、などをチェックしてください。

特に女性に多い(3)の角質増殖型水虫は、かゆみがないので『乾燥しているだけだろう』と見過ごされやすく、知らず知らずのうちに、他人に感染していることもあります。

足の裏やかかとの乾燥が保湿クリームを塗っても改善されない場合は、水虫の可能性があります」

では、水虫を予防するには、具体的にどのようなことを心がければいいのでしょうか。正木医師はこうアドバイスをします。

「何よりも清潔にすることが重要です。一日中靴を履いて足が蒸れた、水虫を持つ家族がいる、フィットネスジムや温泉の脱衣所、掘りごたつ式の居酒屋など、多くの人が利用し、水虫になる可能性がある場所へ行ったあとは、念入りに、1本ずつ指の間を開いて足を洗いましょう。

入浴後や汗をかいた後はそのままにせず、タオルやティッシュペーパーなどで拭きましょう。

また、同じ靴や靴下を履く、湿った靴をそのままにしておくと、不衛生で菌が繁殖しやすくなります。履いた靴は靴用の除菌スプレーをして天日で乾かし、数足を履きまわすようにしましょう。

また、予備の靴下やストッキングを持ち歩いて、1日に2回以上、履き替えるようにしてください」

最後に、「白癬菌は、生命力の強い菌です」と話す正木医師は、次のように続けます。

「白癬菌が付着して皮ふ内に侵入し、感染するまでに最低24時間かかるとされています。つまり、毎日足をていねいに洗えば感染を防ぐことはできますが、感染すると、完治まで4週間以上かかることが多く、場合によっては3カ月以上、爪白癬の場合はおよそ半年かかるのが特徴です。

症状が治まったように見えても死滅していないことが多く、再発を繰り返します。市販の薬を2週間ほど使っても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう」

■まとめ

足の指の間を入念に洗う、靴を干す、靴下やストッキングは出先でも履き替えるなどの習慣づけが予防につながるということです。まずは、かゆみの有無に限らず、足の皮ふの状態を見て、水虫チェックをしてみてください。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修:正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。
正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9
http://masaki-clinic.net/wp/

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