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第42話 感情の嵐

何て答えたらいいんだろう。
普通会社を辞めるには、
一カ月以上前に辞表を出すのが常識だし。
それに、今の仕事を引き継いでもらうとしたら、
明日辞めると言っても一カ月でできるのか。

「いいわよ!
あんたが一カ月以内に辞めないっているなら、
あたしが直に会社に話をつけるから!」

この言葉で、怖さがスッと飛んでいった。
奥さんの言い分はメチャクチャだ。

「あの、それをやってしまうと、
孝太郎さんの立場も悪くなり……」

言い終わらないうちに奥さんは立ち上がって、
ドンッと両手でテーブルを叩いた。
思わずひるんで身をすくめると、
今度は、奥さんは椅子に座って
「ワッ」と泣きだした。
「ふたりで、わたしのことバカにして」

泣き伏す奥さんを見てわたしもやっと理解した。
この人も孝太郎のことが、
好きなんだ、という事実に。

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