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第37話 蜘蛛の糸

たずねてみると奥さんは、孝太郎の家から、
二駅ほど離れたカフェを指定してきた。
孝太郎と「一度行ってみたいね」と話し合った、
Webや雑誌の特集にもよく載る。有名なカフェだ。

孝太郎は、奥さんとは行ったのだろうか?
不思議に嫉妬心はわかない。どちらでもよかった。

「わかりました。では土曜日の14時に」

それより、この恐ろしい事態を、
急いで孝太郎に連絡しないと……と思ったが、
スマートフォンは奥さんが持っている……。

孝太郎に何とか連絡しないと。
わたしはランチをとることなどすっかり忘れ、
社員食堂に小走りに入ると孝太郎の姿を探した。

が、いない。
……午後から部内の打ち合わせだ。
PCからすぐに社内メールを出すこともできない。

ため息をつきながらミネラルウォーターを買うと、
打ち合わせに出た。
でも話がぜんぜん入ってこない。
頭は、孝太郎の奥さんのことでいっぱいだった。

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