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第33話 連絡

翌週の月曜まで、わたしの心はおだやかだった。
孝太郎に会えない週末でも、
出張の時は、あまり心は波立たない。
その代わり、彼が家で休日を過ごしている時は、
どこか重苦しい感覚に、心が覆われてしまう。

そして週の初め、昼休みが始まってすぐ、
スマートフォンが震えてLINEが入った。
「出張から今帰った。
いつものバーで会いたいんだけど」

心にヒュッと違和感が走った。
彼は会社では昼休みでもそうはLINEを送らない。

それに中国からの出張から帰ったのなら、
まずは会社で重役たちの意見を聞き、
中国のクライアントに、
その意向を伝える重要な役目がある。

あとはわたしも月曜は定時で仕事を上がれない。
そんなこと、わかっているはずなのに。
違和感に眉をひそめながら、
トイレの個室に駆け込み返事を打つ。

「せっかくだけど、休み明けで忙しいから、
ノー残業デーにしてもらえる?」

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