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【LINE教室11】私のこと、どう思っている……? 「脈アリ」かどうかを探るLINE

桐谷ヨウ

パターン2:友だち止まりの彼を……(ゆいさん・27歳)

 

エピソード

その心は……「自分の思いは伝えて、相手の反応を待つ」
送る相手:ちがう職場の同期。出会ってからは5年くらいたつけれど、友だち止まりの関係。
相手に誘ってほしい理由:「飲みいつにする?」と具体的に日にちを決めようとしてくれたら脈あり。

先生からのコメント

よいと思います。ストレートに飲みたいと誘って、相手が乗ってくれるなら脈はあるでしょうし、向こうから具体的な日にちを……という考え方もその通りです。

ただ気になるのは、もともと「友だち止まりの関係」ということなので、飲みに行くくらいは容易い仲なんですよね? そういう意味で、「恋愛対象としての脈あり」かまでは疑問が残ります。

言葉選びにすぎませんが、たとえば「顔がそろそろ見たくなってきたよ」「ひさしぶりに○○と話がしたいよ〜」でもよいので、もうちょっと“押し要素”を強めてもいいんじゃないかな

「出会ってからは5年くらい」ということは確実に恋愛対象として、急速に盛り上がるゴールデンタイムを過ぎています。方法論としては二つです。ひとつは対面であったときに今までの延長線上ではない男と女の関係を、極端なまでに意識させること。ふたつめは居心地のよさを恋愛の相性のよさにすり替えていくこと。

どちらを選択してもいいですが、ただ「会うだけ」には意味がありません。間延びしてしまっている関係を、クロージングに持っていく必要があります。もし最近、飲みに行くことが減っているのであれば、相手には他の人が視野に入っている可能性が大いにありますよ。マジで恋人にしたいのであれば、悠長なことはせずに積極的に動いていってください。

パターン3:とりあえず誘う(りこさん・33歳)

  

エピソード

その心は……「突然誘ってみて、相手の出方を見る」
送る相手:電車で2、3駅のところに住んでいる男性。最近知り合ったけれど、恋人同士という感じではない。
相手に誘ってほしい理由:自分のことが好きなら乗ってきてくれるか、ごはんを食べてしまったとしても飲みに誘ってくれるか、ラリーは続くと思うから。

先生からのコメント

突発アポよいと思う(笑)。ご近所ということを考えると、狙いに関してもその通りだと思いますよ。

ただ、「恋人同士という感じではない」という書き方ということは、付き合っていなくとも、おそらく肉体関係はありますよね? ちょっとだけ気になるのは、なまじ自宅が近いだけにはやく「付き合う」という確約をしないと、「手短で手頃な女性」になりかねません。(向こうがどんなキャラかはわからないけれど……)

自分から突発アポを入れるのは賛成ですが、彼からきた場合にはイージーと思わせないために、ぐっとガマンしてください。「ナメられる」かは相手の人間性次第なので、なんとも言えないですが、リスク回避としてやめておいたほうが無難です。

今週のワンポイントレッスン

脈には段階があります。嫌いではないという段階。積極的ではないが、誘われたらやぶさかではない段階。積極的に好きという段階。

そしてその好意は“女友だち”としての好意があるのか? “できたら恋人”にしたいという好意があるのか? “ぜひとも恋人”にしたいという好意があるのか?

そして別の視点では、自分が好意を持っているときに、アクティブなアクションを取れる男性か? という要素があります。前者の場合には女性側が何もしなくても、彼が勝手に動いてくれます。後者の場合に、今回のような「こちらの好意を明示することで、向こうがアクションを取れる勇気が生まれる」わけです。これを促すことを繰り返し、述べてきました。

さて、向こうが乗ってきた上で考えるべきは、どのレベルの「脈」を相手が持っているかです。ご飯に乗ってくれること自体が決定的な要因にはなりません。自分を振り返ると「嫌じゃないから」「お話しする分には」「ヒマだったから」程度でご飯に行ったことがあるでしょう。

そこで必要なのは、相手に選択肢を与えることで、脈の強さを判断する方法です。3つ目のLINEはそれに近いです。意図としては「どう転んでも悪い方には転ばない」というものでしょうが、“自分主導”で「相手の出方を見る」という意味では正解です

相手に何かを期待する意図で相手の出方を伺うのはウザイ奴以外の何物でもないですが、相手(の好意)を客観的に見つめるために、相手に選択肢を与えるのはチェック行為として有意義です。

少し高度な話になりましたが、今後のLINEで意識していってください。

次回のレッスン(最終回!)は7月5日(水)開講です。お楽しみに! 

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※この記事は2016年06月29日に公開されたものです

桐谷ヨウ

ブロガー・コラムニスト。国内大手メーカーグループ~外資コンサル系企業在籍中に、自身の豊富な恋愛経験をもとにファーレンハイト名義でブログ『My Favorite, Addict and Rhetoric Lovers Only』を開設。上から目線で語られる“恋愛・モテ”の記事は開始早々月間20万PVを獲得し、一躍人気ブロガーに。初の著書『仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。』(ワニブックス)が好評発売中。

公式ブログ:http://www.fahrenheitize.com/
Twitter:https://twitter.com/yohkiritani

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