お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

第21話 別れようかな

「こんどはあっちー」
姪の明日香はひらりとブランコから降りると、
次はすべり台目がけて、トコトコと駆けていく。

「待って、明日香ちゃん」
何回も来てる公園だから姪も慣れている。
あぶなっかしい足取りながら、
すべり台の階段をひとりでぐんぐん登り、
ニコニコしながら、滑り降りていく。

その笑顔をかわいい、と思いながらも、
落ちやしないかとも、ひやひやしている。
そんなふたつの思いとともに、
わたしはただ、だまって姪を見守っていた。
その時突然、ひとつの思い、というか考えが、
まるで天から降ってきたように湧き上がった。

……孝太郎と別れようかな。

「えっ!?」と、思わず声をあげてしまう。
夏の、天気のよい土曜日の公園。
遊んでいるのは、姪の明日香と、
小学生の男の子たちが3、4人だけ。
わたしは唐突に思いついた「別れ」
という選択に、自分でも呆然としていた。

お役立ち情報[PR]