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専門家 不調

なるべく我慢するべき? 薬剤師に聞く。鎮痛剤の疑問を解消

ユンブル

頭痛や歯痛、月経痛などに見舞われたときの痛み止めの薬について、「どのタイミングで飲めばいいのだろうか」、「市販の鎮痛剤は種類が多く、何を選べばいいのかわからない」、「毎日飲んでも大丈夫だろうか」などの疑問はつきません。そこで、大阪府薬剤師会理事で、薬剤師の近藤直緒美さんに詳しいお話を尋ねました。

■痛くなる前か、痛みが出はじめたときに服用する

(1)鎮痛剤の服用はなるべく我慢したほうがいい?

近藤さん 鎮痛剤は、痛みのもとになる物質が作られる過程や、痛みを増大させる物質の働きを阻害して、痛みを鎮める作用があります。

たとえば、頭痛を我慢して痛みが強くなってきたときは、痛み物質がすでに作られた状態なので、鎮痛剤は効きにくくなります。痛みが強くなってから過剰に服用する人もいますが、それでは意味がありません。

ですから、痛みの出はじめ、あるいは月経痛のように痛むタイミングが分かるときは、痛くなる前に飲むべきなのです。

もし、ひどく痛む、いつもと痛みの感覚がちがう、鎮痛剤を飲んでも改善しない、4~5日以上痛みが続く場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

(2)鎮痛剤ごとのちがいは? どう選べばいい?

近藤さん 市販の鎮痛剤には、痛みを抑えることに特化したタイプ、副作用の胃痛も抑えるタイプ、眠くなりにくいタイプなど、多くの種類が発売されています。パッケージに表示されている成分をチェックして、目的に合わせた薬を選びましょう。たとえば、次の3つのパターンで考えてみましょう。

<早く効き目が現れてほしい>

ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンなどは、吸収が早く、即効性の高い成分です。病院でもよく処方されます。

<眠くなりにくい>

ブロムワレリル尿素、ジフェンヒドラミン、アリルイソプロピルアセチル尿素などの成分が入っていない鎮痛剤を選びましょう。

<胃が荒れやすい>

「胃粘膜保護成分配合」と表示のあるタイプか、空腹時でも飲める胃に優しいアセトアミノフェンという鎮痛成分をメインとしたタイプを選びましょう。

(3)鎮痛剤なら、どんな痛みも和らげる働きがある?

近藤さん (1)でお話しした通り、鎮痛剤は、痛みの物質や痛みを増大させる物質の働きを抑制します。ですから、ひとつの鎮痛剤でも、痛みの物質が原因となる、頭痛、歯痛、関節痛、月経痛などには一定の効果があります。

ですが、胃の痛みや下痢、便秘によるおなかの痛みなど、主に内臓の痛みの原因は痛みの物質が原因ではないので、これらの痛みを和らげる働きはありません。また、鎮痛剤の成分が胃壁を荒らす副作用が表れて逆効果になることもあります。

(4)「解熱鎮痛剤」と書かれている鎮痛剤を、発熱していないときに飲んでも問題ない?

近藤さん 問題ありません。「解熱」とは、体温を下げるのではなく、平熱以上に高くなった熱を解消する働きを意味します。

ヒトの体温は、自律神経によって調節されています。ですから、解熱剤を飲んだからと言って、平熱が下がって低体温になることはありません。

■まとめ

鎮痛剤は我慢せずに早目に飲む、目的に合った成分を選ぶ、胃腸など内臓の痛みには効かない、解熱鎮痛剤でも平熱以下にならない、ということです。服用するときの参考にしてください。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修:近藤直緒美氏。薬剤師。大阪府薬剤師会理事。なのはな薬局本店、真上(まかみ)店(ともに大阪府高槻市)を運営する有限会社スターシップ代表取締役。

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