お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
トレンド専門家 スキンケア

臨床内科専門医が教える。美肌と便秘ケアの密接な関係

ユンブル

便秘がちになると、なんだか肌があれて化粧ノリが悪くなることはありませんか。臨床内科専門医で女性の不調に詳しい正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長は、「医学的に見ても、肌荒れは便秘のサインのひとつでもあります。化粧ノリがよくないときはまず、便秘をしていないか考えてみてください」と話します。詳しいお話を聞きました。

■緊張やストレスが続くと、交感神経の働きで便秘をする

―便秘をすると肌が荒れるのはなぜでしょうか。

正木医師 胃や腸による消化の活動は、「自律神経」が担っています。自律神経は2つありますが、活動的なときや緊張、興奮しているときには「交感神経」が働きます。このとき、胃腸の活動は抑えられて、消化吸収はゆるやかになります。

一方で、リラックスしているとき、休息しているときにはもう1つの「副交感神経」が働き、胃腸の活動は活発になって消化吸収を促進します。

つまり、消化吸収は、リラックスしているときに活発になるわけです。「便秘改善のためには、ゆっくり朝食をとりましょう」というのは、これが理由です。朝、焦って身支度をしているとき、トイレにゆっくり座る時間もなくてドタバタしている時間は交感神経が働いているので、便意は感じません。

また、面談や試験中、好きな人の前などで緊張していると、トイレに行きたくなりません。それは交感神経が働いているからです。実際、こういう場面でトイレに行きたくなると困るでしょう。そうならないように、交感神経と副交感神経がバランスをとりあって、生体リズムを整えているわけです。

―そういえば、思い当たります。休日の朝は、食事もトイレタイムも焦っていないので、便秘はしません。

正木医師 そうですね。それに、ストレスやイライラ、不安があるときも、交感神経が働いて消化吸収にブレーキがかかっているため、便秘がちになります。長く続くと、便秘がひどくなってさまざまな不調が表れます。皮ふの状態が悪化するのもその一つです。

■リラックスすることが、美肌キープにつながる

―交感神経と肌の状態が関係しているということでしょうか。

正木医師 そうです。交感神経が働き続けると、睡眠の質に影響します。寝つきが悪くなる、眠りが浅くて深夜にやたらと目が覚める、熟睡できないということになります。

これが、皮膚の状態にとっては大敵です。皮膚の細胞は、おおよそ28日周期で生まれ変わります。この皮膚の新陳代謝、再生を「ターンオーバー」と呼びます。ケガをしてもいつしか傷跡が治っているのは、皮膚の細胞がターンオーバーを繰り返しているからです。

このターンオーバーは、睡眠中、しかも熟睡しているときにもっとも活発になることがわかっています。熟睡できない、睡眠不足が続くと、皮膚がくすむ、ガサガサするのは、ターンオーバーの周期が乱れて皮膚の角質層がはがれなかったことによることが多いのです。その結果、化粧ノリが悪くなったと実感することになります。

つまり、交感神経が働いているときは、熟睡できない、便秘をする、ターンオーバーが乱れる、ということが同時に起こるわけです。

また、便秘をすると腸内に便が溜まって、害がある物質やガスが発生します。排出されないために腸壁から血液に溶け、全身にまわって毛穴から出ていきます。この場合、皮膚のターンオーバーは物質やガスにじゃまされて滞ると考えられます。

―悪循環にはまっている、ということですね。そうすると、美肌を目指すには、リラックスをしようと言えるのでしょうか。

正木医師 肌荒れの原因が病気や薬の副作用などではなくて、生活習慣にあるならば、そういえます。リラックス気分のときには副交感神経が働いていますから、睡眠の質が良くなり、腸は活発に動き、腸内環境が整えられて皮膚の再生は促されます。

■まとめ

美肌キープには、自律神経の副交感神経が働くように、リラックスした時間を持つことが重要であるということです。まずは朝食と朝のトイレタイムをゆっくりととることを目指したいものです。

取材協力:正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。
正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9
https://www.facebook.com/masaki.clinic.osaka

(取材協力:正木初美、文:品川緑/ユンブル)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

お役立ち情報[PR]