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専門家 不調

和菓子と緑茶のセットがいい? 内科医に聞く。二日酔い対策法のウソ、ホント

ユンブル

頭痛や吐き気など二日酔いになるたびに前夜の飲み過ぎを後悔し、いい対処法はないだろうかとあれこれ試してみる人も多いと思います。でも、効いているのかどうか、また正しい方法なのかどうかわからずにやっている場合もあるのでは。そこで、世にあふれる二日酔い対策法の真偽について、大阪府内科医会副会長で、泉岡医院(大阪市都島区)の泉岡利於(いずおか・としお)院長に尋ねました。

■和菓子と緑茶、かんきつ類のジュース、コーヒーが二日酔い対策に有効

泉岡医師はまず、二日酔いになる原因について、こう説明をします。

「二日酔いは、アルコールの利尿作用で起こる脱水状態や、アルコールを分解するときに生じる有害物質のアセトアルデヒドを処理しきれずに体内に残ることが主な原因です。これらが、頭痛やめまいなどの症状を引き起こします」

次に、その具体的な対策について、医学的に正しいのかを泉岡医師に教えてもらいましょう。

(1)和菓子と緑茶のセットを食べるとよい ?

泉岡医師 一定の効果が認められます。和菓子にはアミノ酸や糖分が、緑茶にはビタミンや水分など、アセトアルデヒドの分解に必要な成分が含まれています。

さらに、和菓子によく使われるアンの原材料のアズキには、「サポニン」や「カリウム」という成分が含まれています。これらには、利尿作用を促して、余分な水分とともに有害なアセトアルデヒドを体外に排出する働きがあります。

(2)オレンジやグレープフルーツジュースを飲むとよい?

泉岡医師 これも、一定の効果が認められます。アルコールを代謝するときにはビタミンB1が多く消費されるので、体内でビタミンB1が不足しがちになります。すると、アセトアルデヒドの分解が進みづらくなり、二日酔いの症状が長引きます。

ミカンやレモンなどのかんきつ類にはビタミンB1が含まれるので、それらのジュースを飲むとアセトアルデヒドの分解が進み、二日酔いから早く回復できるでしょう。

(3)迎え酒を飲むとよい?

泉岡医師 効果はありません。すっきりするように感じる場合は、アルコールが脳の中枢神経を麻ひさせているからです。迎え酒の分もアルコールを分解しなければならないため、より肝臓に負担がかかって二日酔いの症状を長引かせます。

飲酒した翌朝は、体内の水分が不足しがちなので、水、塩分や糖分が含まれて体に吸収されやすいスポーツドリンクや経口補水液などを飲むようにしましょう。

(4)コーヒーを飲むとよい?

泉岡医師  はい、一定の効果が認められます。アルコールには血管を拡張する作用があり、頭の血管に影響して頭痛が起こります。一方で、コーヒーに含まれるカフェインには、血管を収縮させる作用があって頭痛を軽減します。また、肝機能を高める作用もあります。

ただし、カフェインには胃酸の分泌を促す働きもあります。起床後すぐにコーヒーを飲むと、飲酒後のダメージを受けている胃にさらに負担がかかります。何か食べ物を口にしてから、あるいは、コップ一杯の水を飲んでから、コーヒーを飲むようにしましょう。

(5)チョコレートを食べるとよい?

泉岡医師 一定の効果は認められます。アルコールを分解するために糖が使われるので、脳の働きに必要な糖分が不足し、頭痛やめまいなどが起こります。チョコレートは、不足した糖分を補給することができます。

また、カフェインが含まれるので、(4)のコーヒー同様の効果があるでしょう。

■まとめ

二日酔いのときにはためらいがちな方法ですが、緩和される理由を聞くと納得です。まずは水分を補給してから、和菓子と緑茶を食べる、ミカンやレモンなどのかんきつ類のジュース、コーヒーを飲む、チョコレートを食べることが、つらい症状を和らげるということです。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修:泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長。医療法人宏久会泉岡医院院長。
泉岡医院:大阪市都島区東野田町5-5-8
http://www.izuoka.com/

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