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第15話 モテない娘

帰り着いた自宅は、
小学生の頃に一家で引っ越してきて、
そのままずっと住み続けている、古い家だ。

「ただいま……」
そっとドアを開けて、中に入る。

「ただいまじゃないわよ。
嫁入り前の娘の帰宅が12時近いなんて。
もう、遊び歩いてばかりいないで、
そろそろ真剣に、結婚を考えなさい」

リビングダイニングに入ると、
キッチンカウンターの向こうから、
母が洗い物をしながら、小言をいう。
母のものの考え方は、
わたしが生まれた歳に終わった、
昭和の頃から、まったく変わっていない。

わたしはイライラしながら、
小さな声で「ムリ! 相手がいない」
とつぶやき、2階に上がろうとする。

「お見合い相手、探すわよ」
「いらない! お願いだからほっといて!」

母と話をしていると、たまらなく情けなくなる。

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