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第13話 やさしい友人

「で、それからどうしたの?」

家からさほど遠くない駅の、
居酒屋の個室の中で、
菜々子は微笑みながら、わたしに問いかけた。

その笑顔は、大学時代からずっと変わらない。
いや18歳ではじめて会った頃より、
10年後の今の方が、よりきれいになっている。

孝太郎と会った翌日、
わたしは早くも孤独感に耐えられず、
大学時代の友人、菜々子に連絡をとり、
次の日の水曜のノー残業デーに、
こうしていっしょに飲みに行っている。

「うん……空港のイタリアングリルのお店で、
カウンターに座れたから、
やっぱり時々手をつなぎながら食事して帰った」

そのあとの帰りもモノレールが混んでいたから、
わたしは孝太郎さんにもたれるようにして、
過ごすことができた。

「ごちそうさま。でも……わかっていると思うけど、
ふたりの関係に未来はないよ」

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