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第9話 別れ時

それどころか後輩の絵里香ちゃんに
「課長と何かありました?」
と不仲の心配をされてしまうほど、
わたしと孝太郎はそっけなく振舞っていた。

でも彼の存在が、わたしにはとてもよい刺激で、
仕事が楽しくなり成果もぐんぐん上がった。
言うことがコロコロ変わる中国人の担当者とも、
もう堂々と交渉ができる。

しかし、時が経つのは早いもの。
開発は終了し、中国の通販サイトは無事オープン。
あとはプロジェクトの規模を小さくし、
管理運営をしていけばよいだけとなった。

プロジェクトのメンバーも、
それぞれが、元の職場に帰る。
わたしも、管理部門への復帰が決まった。
孝太郎は残って、この部署の管理運営にあたる。

わたしはこれでもう、おしまいだなと感じて、
孝太郎にフランス料理店でのデートをねだった。
最後に、ちょっと思い出が欲しくなったのだ。

赤ワインで乾杯し、少しカッコつけて言ってみた。
「寂しいけど潮時だよね」

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