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専門家 カップル

【ぐっどうぃる博士×朝井麻由美 彼の不可解な行動10】彼女のいる彼と付き合うことはできる? 男性心理からみる「略奪愛」のマニュアルと注意点

ぐっどうぃる博士

男性と女性では脳に違いがあるために、考え方や行動が異なるとよく言われています。理解不能な彼氏の行動や、好きな男性の態度は、単なる脳の違いによるものなのか、それとも何か隠された事情があるのか? そんなわけで、オトコが本当に考えていることを知るため、おひとり様代表・朝井麻由美さんが恋愛カウンセラーのぐっどうぃる博士に疑問をぶつけます!

今回の相談者:22歳、会社員、彼氏なし

好きな人には彼女がいます。けど、遊びやごはんに誘うとすごく喜んでくれて一緒に行ってくれるんです。で「また、誘ってー」ってめっちゃ言ってくれますが、向こうからは誘ってくれません。彼女さんとはうまくいってないようですが、本当はどうななんでしょうか……

■こういう男性にとってはあくまでも遊びなのか?

朝井麻由美(以下朝井):彼女がいる男性が、彼女以外の女性に誘われると喜んでデートをするし、「また、誘って!」とも言う。でも彼からは誘わない。これってどういうことでしょう。彼はあくまでも遊びということでしょうか?

博士ぐっどうぃる博士(以下博士):彼は葛藤しているのだと思います。そこには3つの感情が生まれています。一つは「この女性と体の関係を持ちたい」という感情。二つ目は、恋人から見れば、この行動が浮気になってしまうというリスクがあり、そのリスクを回避したいという感情。そしてもう一つは、恋人でない女性と二人きりで会っているという罪悪感。

朝井:なるほど。つまり、彼女を引き付けたい感情と、彼女から離れたい感情が同時にあるってことですね。そこに葛藤が生まれ、その葛藤から、こんなふうに少し複雑な行動になるということですかね。

博士:そうです。誰にでもありますよね。たとえば、ダイエットをしなくてはならない時に、目の前においしそうなケーキがある。そうなると、「一口だけ食べる」みたいな、他人から見て食べたいのか食べたくないのか分からない行動になる。それと同じ。

あるいは、ある結婚を本気で考えている女性がいる。彼女にはすごく好みの男性がいるのだけど、年収が低いなどの理由で結婚相手としては対象外。だから彼に誘われれば楽しく食事をするけど、彼とのゴールがないので気乗りしないみたいな。

目の前の男性が、不可解な、理由の分からない行動をしている場合、何かで葛藤していると考えるとその謎が解けることがあります。

■本気で彼を略奪するには?

朝井:相談者さんがデートしている彼は、今後どうなっていくのでしょう?

博士:それは、さまざまな要素が関わっているので予想が難しいでしょう。
たとえば、彼がどれくらい今の恋人とうまくいっているか、彼がどこまで誘惑や衝動に弱いか、彼が恋愛以外にどこまで心を奪われているか。そして、もしも本気で略奪したいと思っているのであれば、今後この女性がどのように彼にアプローチするかが、もちろん重要になってきます。

朝井:やろうと思えば略奪できてしまうんですね。例えばどういった方法があるのでしょう?

博士:そうですね。この話題について掘り下げてみるのは面白そうですね。では、この男性をどうやって落とすかについて解説しながら、男性の心の動きを見ていきましょう。

朝井:お願いします。

博士:まず多くの人は気づいていないのですが、人の心はどんどん変わっていきます。最初は遊びだった女性が本命になったり、「絶対に復縁しない」と断言していた男性が復縁したりします。結婚を前提に付き合い始めたのに、1ヶ月もしないうちに、結婚の意思がなくなったりもしますし、一方で結婚などまったく考えていなかった男性が、あっさりと結婚をする。

こんなふうに人の心がどんどん変わることに気づいていない人は案外多い。「彼が復縁しないって断言しました、どうしましょう?」とか「彼は本気で結婚したいと言っていたのに、最近は連絡がありません」など、たとえその人が本気で何かを断言したとしても、その時の気持ちでしかないことを知らないのです。

人の心がどんどん変わるので、世の中には契約書の類が必要なのでしょう。

朝井:たとえ、彼に今、彼女がいたとしても、あくまでも「今現在」だけの話であり、人の感情が時間で変わっていく前提で考えたほうがよいということですね?

博士:ええ、そうです。そして今好きになってもらうのではなく、半年後くらいに彼が好きになるようにするくらいの長期戦を考えるべきでしょう。

彼に罪悪感を持たせないように

朝井:で、彼へのアプローチはまずなにをしますかね?

博士:彼を落とすには、まず彼に一切のネガティブな感情を味わわせないようにすることです。

この例で言えば、彼に罪悪感を持たせないことでしょう。人は罪悪感を嫌います。罪悪感を持たせる相手を嫌いになる。だから、彼に罪悪感を持たせてはいけません。

朝井:この女性と二人きりで会えば、まあ浮気のようなことをしているとも捉えられるので、彼は罪悪感を持ちがちですね。どうすればいいのでしょう?

博士:たとえば、女性が「これはデートじゃない」と彼に向けて断言をするのは効果があるでしょう。二人は友だちで、ノリや価値観が合うから遊んでいるだけというようなイメージです。デートじゃないなら浮気にならないので、罪悪感は軽減されます。

朝井:彼に向けて断言するにしても、突然おもむろに「これはデートじゃないよね」なんて言ったら余計に“デートだと意識してるっぽく”見えてしまいますから、何かの会話の流れで自然と、ということですよね。

博士:あるいは「私が誘っているのだから仕方がない」と印象付けるのもいいですね。彼は誘われて仕方なく一緒に時間を過ごしていることになりますから。また、「恋人がいるからって、女の子と遊んじゃいけない理由がわからない」というのもありです。あるいは、彼の恋人が忙しくて彼と遊べないなら、「彼女が構ってくれないから仕方がない」など、恋人の責任にするのもいいでしょう。

彼が、自分を正当化する言い訳を、この女性が代わりに言ってあげるのです。すると彼は罪悪感を持ちにくくなります。

朝井:それって、人は自分を正当化できれば、結構悪いことができてしまうってことでもありますね。

博士:おっしゃる通りです。人は他人をごまかすのではなく、自分をごまかせる範囲で悪いことをします。これは、行動経済学者ダン・アリエリー著『ずる―嘘とごまかしの行動経済学』に書かれていることで、心から納得します。この本に興味深いジョークが書かれているので紹介しましょう。

『八歳のジミーが、学校の先生から手紙をもらってきた。
「ジミーは隣の生徒から、鉛筆を一本盗みました」。父はカンカンに怒った。
ジミーにこんこんと説教し、自分がどんなに驚き、がっかりしたかを話して聞かせ、二週間の外出禁止を申しわたした。
「母さんが帰って来たらどうなるか!」とおどかした。
父は最後にこう結んだ。「それにジミーや、鉛筆がほしいなら、そう言えばいいじゃないか? なぜ父さんに頼まない? 鉛筆くらい、職場から何十本だってもって帰れるのを知ってるだろう?」』

朝井:お父さんが、会社から盗んでいるのは悪いと思っていないということですね。面白いです。

博士:そう、この父親くらい、相談の彼を正当化させてしまうのが、最初のステップでは重要です。

今の彼女では味わえない楽しい時間を彼に感じさせる

朝井:では次は、この相談者の女性はどうすればいいのでしょう?

博士:あとは、今の彼女では味わえない楽しい時間を、彼に密かに感じさせることです。男性は女性に非日常感や、非現実感を求めています。

朝井:非日常感と非現実感。

博士:ええ。多くの人は退屈な日々を過ごしています。朝起きて会社に行って疲れて帰ってくるのを繰り返すというような。また多くの人は現実に問題を抱えている。過去の何かに後悔をしていたり、将来に不安があったりと。で、恋人はそれを忘れさせてくれる存在なわけです。多分、彼にとっても恋人はそういう存在でしょう。でも、長く付き合っていれば、恋人が日常となる。また恋人が現実的な問題を運んでくる。

それでもなぜ、彼女と付き合っているかといえば、彼女がかつて非日常や非現実を連れてきたからでしょう。このことは、以前この連載でお話したチャールズ・デュヒッグ著『習慣の力』という本の理論で説明ができます。

朝井:今は得られない報酬でも、過去に得られた報酬の記憶があるので、人はその習慣を続ける、という理論でしたっけ。その話でいくと、彼の習慣を変えるには、異なる報酬を与えればいいってことでしたよね。

つまり、この女性が、今の彼女で得られない報酬を与えればいいってことで、その報酬が、非日常感だったり、非現実感ってことですね。女性でも、例えばスポーツ系の彼と付き合っていながら、マンネリ化しているときは、まったく違ったタイプのインテリ系の男性にぐらつくことがありますよね。

博士:そうですね。

男にとって大事な「非日常感」、「非現実感」とは?

朝井:ちなみに「非日常感、非現実感」は具体的には何をどうやって味わわせればいいのでしょう?

博士:簡単です。普通に楽しい日々を送ればいい。してはいけないことは、彼にダメ出しをしたり、マンネリになったり、彼に問題を突きつけることです。もし、この女性が、彼と今楽しいデートができているなら、その日々を続けることで彼に新たな報酬を与えられるでしょう。

本命からの略奪がうまくいかない理由の一つは、本命の彼女に嫉妬したり、彼を責めたりすることで、「非日常感、非現実感」を彼に与えられないから、というものがあるでしょう。

朝井:なんだか、浮気や不倫の構図が少し見えた気がしました。彼らは、恋人や妻から得られなくなった、非日常感、非現実感を浮気相手から感じているわけですね。今回の相談者の場合は、まだ彼が結婚していないからどうこう言えないですけどね……

このほかに、何をすればいいですか?

彼と正式に付き合うまでは体の関係を持たないこと

博士:非日常感、非現実感だけでなく、できるだけ多くの報酬を与えるべきです。彼の今の恋人に比べて、この女性ができるだけ多く勝(まさ)っている必要があります。見た目とか、優しさとか、彼を褒めてくれる度合いなどなにもかも。恋人がいる男性は、目の前の女性と恋人を意識的にも無意識的にも比べてしまいます。もし、彼が今の彼女の愚痴を言うなら、聞いてあげましょう。彼の話す彼女の愚痴に、彼を落とすヒントが隠れています。

彼女が話を聞いてくれないと彼が言うなら、この女性が話を聞いてあげ、彼女が浪費家だというなら、この女性が質素倹約家であることを彼に感じさせます。

朝井:ほかに、注意することはありますか?

博士:彼と正式に付き合うまでは体の関係を持たないことです。理由は体の関係を持つことで彼の罪悪感が増すからです。

朝井:彼が体の関係を持ちたがったら?

博士:その場合は、「私はきちんと付き合っている人としかそういうことはできない」と言いましょう。「もし、私と体の関係を持ちたいなら、彼女と別れて、私と付き合ってね」と笑顔で言いましょう。彼に、この女性と体の関係を持つにはどうすればいいかの正しいガイドラインを与えるのです。

ただ、それ以上言う必要はありません。また彼が手をつなごうとしたら、手をつないで構いません。キスもまあ、彼がするならしてもいいかもしれません。「恋人ごっこをするけど、恋人にならないと全ては手に入らない」という状態がいいです。

朝井:結構ここで失敗する女性は多そうですね。求められたら好きだから断れず、流されるまま体の関係を持ち、ただの浮気相手で終わる、なんてよく聞く話です。

博士:少しそのこととも関係していますが、もう一つ体の関係を持つことを勧めない理由があります。駆け引きを上手に進めるには、相手を恋に狂わせるけど、自分は冷静でいないとなりません。彼に心を奪われたり、彼に強く執着したりしてはいけないのです。でも、体の関係を持つと、多くの女性が冷静でいられなくなる。

また、恋人がいる男性と体の関係だけを持っていると、彼にひどい扱いを受けているような、理不尽な立場に置かれているような、バカにされているような気持ちになり、感情がコントロールできなくなります。

自分の感情を完全にコントロールして、彼に罪悪感を与えず、彼に魅力だけを伝えられるなら、体の関係を持つのもアリかもしれません。でも、過去、多くの女性の相談にのってきた経験から言えば、それができる女性はほとんどいません。したがって勧めません。

大事なのは「現状維持させないこと」

朝井:他にアプローチに必要なものはありますか?

博士:あとはタイミングです。彼が恋人とラブラブな時期は何をしても恋人には勝てないでしょう。彼女が彼に報酬を与えています。彼が恋人に対して飽きてきたり、冷めてくるのを待つことが重要です。そこまではひたすら彼に罪悪感を与えず、報酬を与え続けます。

彼が恋人と惰性で付き合っていたり、付き合ったのだから責任を取らなければならないと思って付き合っていたりするなら、その時がタイミングです。

朝井:そのタイミングに何をすればいいのですか?

博士:イベントを起こすのです。イベントとは以前彼を結婚させるために何をするかについて話した時に出したキーワードですが、彼が何かを決断しなければならない大きな出来事を起こすということです。「現状維持バイアス」という行動経済学の言葉を知っていますか?

朝井:聞いたことがあります。人はよっぽどのことでもない限り、現状を維持したがるという傾向ですよね。会社に不満があってもやめないし、恋人とラブラブでなくても、付き合い続けるのがそれほど大変でなければ、わざわざ別れるという決断もしないというような。

だから彼が恋人と別れ、この女性と付き合わなくてはならないと決心するために大きなイベントを起こすのですね。

博士:その通り。具体的には、「彼女と別れて私と付き合って欲しい」と、ベストなタイミングで突然に言います。まあ、恋人ごっこを始めて半年以内には、彼に働きかけるべきでしょう。

朝井:たしかに、恋人ごっこを1年も2年も続けていれば、その女性が日常になっちゃいますものね。

博士:その通り。で、彼に「彼女と別れて私と付き合って欲しい」と伝えたところで、彼はごまかしたり断ったりするでしょうから、その日は、いつものように楽しく過ごして、その日以降完全に姿を消すのです。すると6週間も経たずに高い確率で彼が追いかけてくるでしょう。

朝井:追いかけてくるとは?

博士:何度もLINEが来たりします。何度かは無視し、何度か目にLINEがきた時に「私はいつのまにかあなたを好きになってしまった。あなたと恋人として付き合いたくなってしまった。でもそれが無理だと分かったから諦めた。永久にさようなら。あなたの幸せを祈ってます」と伝えます。これがガイドラインです。

朝井:なんだかすっかり略奪愛の話ばかりになってしまいましたね。

博士:いつの間にはそうなってしまっています。ただ、男性の心の動きを説明したかっただけですが、まあ、ここら辺でやめましょう。

■他人の恋人を略奪をする女性は、結局略奪される?

朝井:略奪愛で思ったのですが、「他人の恋人を略奪をする女性は、結局略奪される」とも聞きますが、どうなんでしょう?

博士:必ずしもそうは思いません。僕が恋愛相談にのっていて思うのは、略奪をするような、計算高く駆け引きの上手な女性より、人のいい素直な女性の方がよっぽど男性に騙されたり、恋人を略奪されたりしていると思います。

ただ、この相談の女性も含めてですが、略奪する行為で罪悪感を持つなら、それはしないほうがいいでしょうね。でもそうでないなら、自由にすれば良いのではないでしょうか? 既婚女性から略奪するのは大反対ですが、お互いに独身なら何をしても自由でしょう。恋愛とはそういうものだと思います。

それから、先ほどの話の続きにようになっちゃいますが、上手に自分を正当化して略奪をする女性は多そうです。たとえば「彼女より私のほうが彼を幸せにできる」とか「お互いに出会う運命だった」とか。

朝井:自己を正当化できれば、略奪も躊躇なくできるってことですね。じゃあ、正当化できる気持ちの強ささえ持てれば、略奪してもうまくいく恋愛はうまくいくってことでしょうか?

博士:彼が女好きの不誠実な男性なら、他の女性に再び彼が乗り換えてしまうかもしれませんが、そうでないなら、この女性のつきあったあとの行動も大きな影響を与えるでしょう。

恋愛は、「ロマンチックな燃え上がるような恋」という側面の他に、「人生のパートナー」という側面があります。彼女が彼を奪った後、彼にとって「この女性は人生のパートナーとして素晴らしい」「彼女には心を許せる」というような信頼関係を築くことができれば、略奪されにくくなるかもしれません。

朝井:結局は、付き合ったあとはそういう話になるわけですね。彼が手放したくないようなパートナーになれば再び別の誰かに略奪されることもないけど、そうでなければまた略奪されるかもしれない。

博士:そうです。そして「彼が手放したくないようなパートナーになる方法」は、また別の機会に。

朝井:連載初期によくやっていた気になる先延ばし、久しぶりにきましたね!

【まとめ】

1)人は罪悪感を持たせる相手を嫌う。
2)人は自分を正当化できる範囲で悪いことをする。
3)人の心は時間でどんどん変わっていく。
4)男性は恋人に非日常感と非現実感を味わいたがる。
5)恋人がいる男性は、恋人と目の前の女性を比べてしまう。
6)駆け引きで勝ちたいなら、感情的になったり、執着してはいけない。
7)人の心に大きな決断をさせるには、決断を促す大きな出来事が必要。
8)恋愛関係を超える信頼を相手と築くことができれば、略奪されにくくなる。

(構成:ぐっどうぃる博士、朝井麻由美)

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