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第6話 ちょっとした火遊び

孝太郎とのはじめての夜。
あの時は、わたしから誘ってはいない。

でも、何と言われて関係を持ったのか、
思い出そうとすると、猛烈に恥ずかしく、
うまく記憶がよみがえらない。

だけど会社からかなり離れた駅にある、
ホテルを出て
「じゃあ」と駅で手を振って別れてからも、
気持ちがほんのりと暖かく、
うれしかったのは覚えている。

あの時、ここまで本気になるとは、
夢にも思っていなかった。

だって、孝太郎には奥さんがいるし。
恋が生まれたとかではなく
……なんというのか、孝太郎とふたり、
見つかったら、ものすごく怒られる、
いたずらをしでかした小学生の気分でいた。

少なくともわたしは、
ちょっとした火遊びのつもりだった。

だけど彼は、そうではなかった。

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