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専門家 妊娠・出産

【妊娠出産のウソ&ホント】つわりが重くなる体質があるってホント?

尾西芳子

将来妊娠したい、したくないに関わらず、妊娠・出産は未知の世界。出産未経験の女性たちが感じている妊娠・出産にまつわる素朴なギモンについて、産婦人科専門医の尾西芳子先生がわかりやすく教えてくれます。ウソかホントかわからない情報に惑わされずに、正しい知識を身につけましょう!

妊娠と聞くと真っ先に思い浮かぶのが、「つわり」ですよね。「まったくなかった」という人もいれば、「入院するほどひどかった」という人もいて、つわりがあるかないかは人それぞれ。また、「吐き気がつらかった」「○○のニオイがダメになった」「食べ物の好みが変わった」など、症状もさまざまですよね。とにかく個人差が大きい印象ですが、それは個々の体質によるものなのでしょうか? 今回は、つわりにまつわるウソ&ホントに迫りました!

■本日の「ソボクな疑問」

Q.つわりが重くなる体質があるってホント?

<読者の声>

・肉食の人、ジャンクフードばかり好む人。(26歳/小売店/販売職・サービス系)
・メンタル面も影響するらしく、不安に感じることが多いとつわり症状もしんどくなると聞いた。(30歳/不動産/事務系専門職)
・親がつわりがひどかった人は子どももひどいと聞いたことがあります。(31歳/建設・土木/事務系専門職)
・男の子の妊娠や血液型が自分と異なる子どもだとつわりが重くなる。(27歳/通信/その他)

■尾西先生のアンサーは!?

答えは……
ウソです!

同じ妊婦でも、「ひとり目はつわりがひどかったけれど、2人目はまったくなかった」という人もいますので、単なる体質ではありません。

つわりの原因については未解明ですが、妊娠によって増加するホルモンや、ミネラルバランスの変化によって生じると言われています。というのも、つわりを感じている人の血液を調べると、マグネシウムやカリウムが不足しているんです。またビタミンB6も、不足するとつわりがひどくなるようです。ですから、「肉食」や「ジャンクフードばかり好む人」がつわりになりやすいという読者の声は、栄養が偏ってしまっているという意味では一理ありますね。また、つわりのときに急にジャンクフードを食べたくなるのは、不足しているナトリウムを補うためと考えられます。

さらにつわりは、精神的なストレスによっても悪化することが医学的に証明されています。つまり、つわりを気にすればするほどひどくなってしまうので、あまり考えすぎないことも大切。読者の「親がつわりがひどかった人は子どももひどい」という声も、遺伝や体質というよりは、そういう話を親から聞いていたせいで、自分もそうなんだと思い込んでしまい、結果としてつわりが重くなっている可能性があります。

「男の子の妊娠や血液型が自分と異なる子どもだと重くなる」という声もありますが、これは、「つわり=自分とちがう異物に対する拒絶反応」という説から派生しているのでしょう。しかし、そういったデータはありません。

結局つわりとは、妊娠したことに心も体も慣れていない状態なのでしょう。ですから、未婚女性が今から少しでもつわりに対する不安を和らげておきたいなら、栄養バランスのいい食事を心がける、自分に合うストレス解消法を見つけておく。この2つを意識して生活するといいかもしれませんね。

(監修:尾西芳子、取材・文:ヨダヒロコ、撮影:masaco)

※次回の更新は6月11日(土)です。お楽しみに!