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第52話 化石卒業のチャンス

青山先輩も今日のデートを
楽しみにしてくれていたのだろうか。
短く切った髪が涼しげで爽やかだ。
こういうのは指摘していいのかな?
似合いますって言ったら、ずうずうしいかな。
やばい、こういう場合の対処法、
優香に聞いてこなかったよ。

レストランはとても大人っぽいシックな雰囲気だった。
暗めの間接照明に恭しい態度のウエイター。
ソムリエバッジを付けた男性が
ワインリストを先輩に渡し、
先輩は慣れた様子で応えている。

やっぱ青山先輩、かっこいいなぁ。
前回飲みに行ったのが佐伯との居酒屋だから
ギャップが激しい。
佐伯だって本気デートなら
こういうところに連れてくるのかもしれないけど。
店にいる人がみなおしゃれに見えるし、
その中で落ち着いてふるまう青山先輩は
掛け値なしにカッコイイ。

頼み方もやっぱりスマートだ。
「この店は子羊をおいしく食べさせてくれるんだ」
アラカルトで適量頼み、
デザートまでおいしく食べられそうに
量まで計算してくれている。

「次が本気デートだったら、
化石卒業のチャンスだからね」
優香の言葉を思い出す。
ついに私も化石卒業か……!
食事後、トイレで念入りに歯を磨き、
ついでに備え付けられてあった
マウスウォッシュも借りて
念入りに口の中をゆすぐ。
これはさすがにやりすぎかな……と思うけど、
気になるものは気になるのだ。
臭いと思われるよりは、
気合い入りすぎと思われるほうがマシだ。

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