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第51話 別離

2人で飲みに行った約1週間後、
佐伯に本社行きの辞令が下りた。
辞令を見た佐伯は笑顔で
「行ってきます」とだけ言った。
あとは通常通り。
プロジェクトの引き継ぎやら
新メンバーへの説明やらで忙しくしているうちに
どんどん日は過ぎて行った。

そんな折、青山先輩からLINEのメッセージが届いた。
『土曜日、食事にいかないか? 場所は……』
ちょうど一緒にランチをしていた優香が
興奮気味に言った。
「アンモちゃん、この店、
簡単に予約取れないいい店だよ!
絶対本命デートだって」
ほほほほ、ホントに!?

「いーい、絶対に上下バラバラのは
着て行っちゃダメよ。興ざめするから。
派手すぎるのもNG。
アンモちゃんみたいな最近デビュー組が
派手な下着つけてたら引かれるから。絶対」
優香に勧められるがままに
新しいデート服を買いに行き、
勝負下着も用意する。
とりあえず白いのにしたけど……それで、いいよね?

ドキドキしながら待ち合わせの交差点へ向かう。
レストランの予約は午後7時。
今は6時半だから、十分余裕があるはずだ。
近くのトイレで化粧直しをして、
スマホもサイレンドモードにして、
それから、それから……。
優香に教わった「デートの心得」を
反芻していたら、時間間際になってしまった。
もう青山先輩、着いてるかな……。
小走りに待ち合わせ場所付近にたどり着くと、
ラフな白シャツにジャケットを羽織った
青山先輩が待ってくれていた。

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