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不調

貸し借りはOK? 色の正体は? 眼科専門医に聞く、目薬の疑問を検証

ユンブル

目薬を人に貸すと目の病気がうつるなどと言いますが、本当でしょうか。また、使用期限をみると1年も過ぎている、保管は冷蔵庫がいいのか、色の正体は? など、目薬に関する疑問はつきません。そこで、眼科専門医でみさき眼科クリニック(東京都渋谷区)の石岡みさき医師に詳しく聞いてみました。

目薬に白い小さなものが浮いているのですが……

――同僚が家族で目薬を共用していると言います。大丈夫でしょうか?

石岡医師 NGです。「人と目薬を貸し借りすると、目の病気がうつる」と言われているのは本当です。家族でも同じことです。

目薬をさすときに、容器の先がまつげやまぶたに触れることがあるでしょう。目薬の容器はスポイト状なので、さしたあとで戻すときに、涙や目やにを吸い込むことがあります。すると、自分の目にあった細菌やウイルスが目薬に混入する可能性があります。

誰かにその目薬を貸すと、相手の目に結膜炎を引き起こすことも考えられ、とても危険です。よく、「目に容器をくっつけていないから大丈夫」と思って貸し借りをする人がいますが、気付かないうちにまつ毛などにふれていることが多いのです。

また、「防腐剤が入っているから、雑菌が入ってもOK」という人もいます。防腐剤はある程度の菌の増殖を抑えることはできますが、完全ではありません。いずれにしても、目薬の貸し借りはやめましょう。

――自分専用にしていますが、目薬の液体の中に小さな白いものが浮いているように見えます。これは何でしょうか?

石岡医師 ほとんどが自分の目やにです。使用を続けると、目の表面に傷が付く、細菌に感染するなどの可能性があります。異物のようなものが見えたら、すぐに使用をやめて捨ててください。自分専用の目薬であっても、さすときは容器の先がまつげやまぶたに触れないように注意をしましょう。

目薬の赤、黄は、ビタミンの色

――バッグに携帯していた目薬の使用期限を見ると、1年も過ぎていました。知らずに先日使いましたが、大丈夫でしょうか?

石岡医師 市販の目薬の使用期限は、常温の暗いところに置いていた場合、外箱の表示どおりです。ただし、それは未開封の場合ですから、開封後は3カ月以内に使い切る、あるいは3カ月を過ぎたら捨てるようにしてください。

それ以上使った場合、時間や使用状態によって変質して目の表面を傷付けることがあります。

医療機関で処方する目薬については医師が保存期間をお伝えしますが、おおよそ、開封後は1週間から長くて1カ月です。

もし誤って古い目薬を使ってしまった場合に、充血や痛みなどの症状が出たときは眼科を受診してください。

――では、冷蔵庫で保管したほうがいいのでしょうか。

石岡医師 目薬は食品ではないので、冷蔵庫で保管する必要はありません。また、冷蔵庫に入れておくと長持ちすると勘違いしている人もいますが、開封後の使用期限は3カ月であり、常温で保存した場合と同じです。

――目薬を選ぶときに、色がきれいだなと思って赤い液を買いました。あれは何の色でしょうか?

石岡医師 赤い色はビタミンB12、黄色はビタミンB2の色です。着色しているのではありません。ですから、色がきれいだからといって選ぶのは間違いです。外箱の説明や、薬剤師さんに尋ねるなどして、自分の症状に合った目薬を選ぶようにしてください。

――ありがとうございました。

まとめ

日常的に使っているにもかかわらず、何も知らなかった目薬のこと、貸し借りはダメの理由や使用期限、保管方法、それに、色で選ぶのは間違いだということが分かりました。ぜひ参考にしてください。

(取材協力:石岡みさき、文:品川緑/ユンブル)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.19)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

取材協力:石岡みさき氏。眼科専門医。医学博士。みさき眼科クリニック院長。横浜市立大学医学部卒、アメリカ・ハーバード大学に留学、眼の免疫の研究に従事。帰国後、東京歯科大学市川総合病院にて角膜・前眼部疾患について学ぶ。両国眼科クリニック院長を経て現職。専門はドライアイ、眼のアレルギー。みさき眼科クリニック:東京都渋谷区上原1-22-6-1F
http://www.misaki-eye.com/

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