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第46話 同じ雪を見つめて

「ううん、わたしが勝手に、
先回りして考えすぎただけだから。
ほら、木村さんの新しい彼女の真奈美ちゃん。
彼女と木村さんを見ていると、
やっぱり慎也も若い女のコのほうがいいのかな、
なんて思ったりして」

「あのさあ……ぼくの言い方も悪かったけど、
瑞葉も、変な想像しすぎだよ」
「ごめんね」
「まあ、もういいさ……それより、あれ見て!」

慎也に言われて、窓の外を見てみると、
それまで透明な光一色だったゲレンデに、
七色の光が現れ、グルグルと回転しはじめた。

「あと一時間でナイター終わりだからね。
瑞葉、せっかくだから、ちょっと滑ろう」
「うん!」
わたしたちは、慌ててスノボウエアを着込むと、
七色のカクテルライトが当たる、
ゲレンデへと走り出た。
厚い手袋の上からだけれど、自然に手をつないでいた。

わたしは慎也のことが、やはり好きなんだな。
そう、心から感じていた。

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