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第45話 ごめんね

慎也の驚きように、わたしが驚いてしまう。

「うーんと、あのね、慎也この間
『結婚はぜんぜんピンとこない』って言ってたから。
だから、いつかわたしとは別れて、
これから先、まったく別の人と、
結婚するのかなって思ってたんだ」

慎也は目をまん丸くしたまま、
わたしの顔をじっと見ていた。

「……そっか、そんな風に思ってたんだ。
あのさ、おれが『結婚はぜんぜんピンとこない』
って言ったのは、こういう仲間同士の付き合いや
自分の自由な時間が今は一番大事で、結婚して、
それを失うなんて想像もできないだけで……」
「え、そうなんだ」
「ああ。会社の同期でもサークルの同期でも、
結婚したヤツほとんどいないしね。
そういう意味で『ぜんぜんピンとこない』だけ。
瑞葉と別れる気はないよ」
「よかった。ほら、木村さんと真由が別れたじゃない?
それ、真由が結婚したがったから、らしくって」

「そうだったんだ……うん、たしかに
『ぜんぜんピンとこない』なんて、
ちょっと冷たい言い方だった。ごめんね」

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