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第42話 元彼とその彼女

「おーっ、おひさしぶり!」
「元気してた?」
宿につくと、あちこちでそんな声が飛び交った。

連れてきてもらうのは、この冬で二度目。
ここへ来ると慎也の顔がほんの少し若く見える。
たぶん気持ちの持ち方が、大学時代に戻るのだ。

そうして、みんな大して休まず朝食をとり、
すぐにスノボを滑りに行く。
そんな騒がしい中、木村さんが手を上げ、
わたしと慎也に近づいてくる。

「よ、おひさしぶり! 元気にしてた」
「あ、ひさしぶり! うん、めちゃ元気!」

慎也が答えると、木村さんのうしろから、
隠れるように立っていた、
細身の女性がひょいと姿を現した。
「ね、紹介して」

若くてきれいな女のコだった。
きっと、木村さんの新しい彼女だ。

わたしは心の中に、黒い雲のような、
嫌な気持ちが立ち込めるのを感じていた。

真由の元彼が、若い彼女ときているのを見て嫌な気持ちになる。

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