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第32話 疑惑

安斎課長から小言をもらった次の日
わたしは何気ない雰囲気で、
「今日ランチご一緒できます?」
と小百合先輩に聞いてみた。

百貨店内部で人間関係がこじれた話は山ほど聞く。
でも、小百合先輩だけはちがう、
信じられる人だと思っていた。

いやきっと何かの誤解、間違いだったり、
「そんなつもりはなく」先輩が、
安斎課長にわたしの愚痴を伝えた可能性も、
ないわけではない、と思いたい。

「ええ。一緒に行きましょう」
小百合先輩は、やはり美しい笑顔で答え、
わたしたちは社員食堂で並んでランチを食べる。

「小百合先輩は安斎課長と仲いいんですか?」
「悪くはないかな。上司だから大事にしてる。
ね、なんでそんなこと聞くの?」

「あの、わたしが小百合先輩に愚痴った内容に、
かなり近い話を安斎課長から直に聞いたので、
その、もしかしたら小百合先輩が、
課長に話をしたのかも……とか」

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