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【再会婚】お相手はサークルの同期、学生時代は意識しなかった2人が結婚した理由は?

高橋瑞穂/六識

同棲のきっかけは……

付き合ってからも一切ケンカはなく、順調に交際が進んでいったと言いますが、トモミさんが転職したことで休みがほとんどない状態に。

「別れの危機は全くありませんでしたが、トントン拍子に付き合えたので、付き合って1~2年ぐらいは、いつフラれるんじゃないかという不安な気持ちは常に抱えていました。さらに、トモミさんの仕事が忙しくなったことが重なって、同棲したいと提案したんです」(タカシさん)

 「私もそれには賛成でした。仕事で独り立ちするまで結婚することはできないし、いずれ結婚する相手だと思っていたので。タカシさんが、同棲をするにあたり、両親にもきちんと挨拶をしてくれたのもうれしかったですね」(トモミさん)

結婚の話は具体的には出たことはないが、いちばん最初のクリスマスイブのデートでこんな話をしたのをトモミさんは覚えている。

「私は年齢的にも次に付き合う人は結婚を考えられる人がいいと話したら、タカシさんも同じ考えだと答えたんです。タカシさんは覚えていないみたいですけど(笑)。そういう考えの人なら安心だなと思っていたので、結婚の約束は特になかったですけれど、不安はありませんでした」(トモミさん)

プロポーズは告白と同じシチュエーションで……

トモミさんがカメラマンとして独立すれば結婚できるという状態だったため、口には出さないけれどお互いの気持ちは当たり前のように結婚へ向かっていました。

「独立のめどがたったので、私はそれをタカシさんに報告し、結婚の準備を始めました。プロポーズはなければないでいいや、ぐらいに思っていたんです」(トモミさん)

ところが、ブライダルフェアのお誘いをしても、結婚の話をしても、タカシさんの反応が悪かったそう。トモミさんは、彼のタイミングを待とうと決め、結婚の話は持ち出さないことに。そして、ついに2015年元旦……。

「付き合ったときと同じシチュエーションで、富士山から上る初日の出を待ちながら、結婚してくださいとシンプルに言いました。気持ちを伝えていたら、自分の方が先に感動してしまい、涙があふれてきてしまい…笑」(タカシさん)


「今日言われるのかな、とは薄々気づいていましたが、言われた瞬間に私も感動して泣きました。私からも、よろしくお願いしますと返事をしました」(トモミさん)

 

再会婚のメリット……「いろいろな人から“保障”されている感じ」

2015年秋にトモミさん憧れの式場で結婚式を挙げてから、新婚生活がスタート。付き合っている期間と何も変わらない穏やかな時間を過ごしている。

「こんなに順調に結婚まで至ったのは、学生時代から知っているという安心感が根底にあるからだと思います。個人的にはお互い深く知らなかったですが、長くタカシさんと付き合っているいい友人がたくさんいるのを見てきているので、それだけ価値のある人なんだというのもわかりますし。いろいろな人から“保障”されているという感じですね」(トモミさん)

「僕たちは似た者同士というか、波長が合うんだと思います。学生時代は意識していなかったですが、それに気づかせてくれるきっかけを彼女がくれたことに感謝しています」(タカシさん)

実はタカシさんは、トモミさんが今まで好きになるタイプとはまったくちがうタイプだそう。

「今まではワイルドで悪めな人がタイプだったんですが、つらい恋愛も多くて……。ちょうどタカシさんと再会したころは、自分のタイプだからこの人が好き、タイプじゃないからこの人は好きじゃないというのをやめようと思った時期だったんです。私も、愛するよりも愛される方が幸せだと言って心配してくれる友人からのアドバイスが耳に入らない時期もありましたが、急にスッと助言を受け入れられるときが訪れました。そうしたら、自分のことをいいと言ってくれるタカシさんとの縁を大切にしたいという気持ちが芽生えて。うまくいかないときにやっと悟りましたね。でも、自分の中でスッと入る瞬間があるので、それまでは思う存分、恋愛を楽しむのもいいと思いますよ」(トモミさん)

(高橋瑞穂/六識)

※この記事は2015年12月16日に公開されたものです

高橋瑞穂/六識

編集プロダクション「六識」所属。編集・ライターとして、旅系、グルメ系を中心にWEB、書籍を中心に活動。ハワイ、台湾など、ガイドブックの編集が得意。女の子が楽しめるインド情報を発信する「インドルーム」というユニットでも活動中。

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