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散らかり部屋から卒業するカギは何?

ミニマリストやシンプルライフが注目されています。ところが、捨てても片付かない! という現実に直面している人も少なくありません。実は、次の3つのことが連動してはじめて片付く部屋になるのです。

捨てる前に知っておきたいこと
捨てられないということにコンプレックスを感じやすくなっているのですが、それは自分のタイプとしてその傾向が強いというだけのこと。大切なのは、現実をきちんと見ることです。

何をどれくらいもっているのか。洋服、食器、本などの中で、お気に入りはどれなのか?ただ何となく捨てられないのではなく、そこには自分のこだわりや思いがあるのではないでしょうか。実は、無理に捨てなくてもいいモノだってあるはずです。

一方で、捨てることで良いきっかけをつかむことができます。マンネリに感じる日常からの気分転換や、趣味や仕事など新しいことを始めるときに、気持ちよく一歩を踏み出す機会につながるといったことも。年末や年度末に片付けたくなるのは、そんな期待があるからなのです。

捨てるときにやっておきたいこと
たくさん捨てれば運気がそのぶんだけ上がる!それなら頑張る価値はあるのですが、かと言って捨て急ぐ必要はないのです。モノを減らそうと思っても、「減らすモノは少なく、しまうモノは多くしたい」という流れから抜け出しにくいのではないでしょうか。

捨てようと思って取りかかってみると、どうしようかと迷うことも。そこで、まずは片付けたいと思っているアイテムを決めて、戸棚や引き出しの中から出して集めてみてください。そして、アイテムの中身と分量が分かったら、必需品やお気に入りなど手元に残したい優先度の高いモノから順に選び取ります。この取捨選択の作業をきちんとやっておくことで、片付けと散らかりを繰り返すという、悪循環から抜け出すきっかけがつかめます。

すぐに捨てられるモノから処分を進めて、まだ決めきれないというモノは「保留の箱」に入れてしばらくキープ。そして1年以内には、保留の箱の中をカラにしましょう。

捨てたあとにおススメなこと
手元に残したいモノが絞り込めたら、いよいよ収納の作業です。よく使うモノは手の届きやすい位置にしまって、少ない動作で出し入れができるようにします。また、部屋のどこに何があったら便利なのかを見極めて、生活の流れにあった場所におさめることも大切です。

棚や引き出しといった収納用品が必要であれば、部屋のスペースとの折り合いをつけて、新たな収納場所をつくりましょう。棚収納は正面から見て、引き出し収納は上から見てすべてが見渡せるようにして、モノが死角に隠れないように配置します。さらに、一枠一カテゴリーという形に整えましょう。たとえば棚と引き出しは一段ごと、収納容器は一ケースごとに、しまうモノのカテゴリーを決めておくと、使いたいときにすぐ見つかります。

最後にもう一つ。脱いだ服やよく使うバッグは、カゴに入れたりフックに掛けたりするなどして、床やベッドの上に置かないように心掛けましょう。あちこちにモノが散らばらないようになると、生活が思い通りにまわり始めますよ。

すはらひろこ
整理収納アドバイザー認定講師・一級建築士・インテリアコーディネーター。インテリアのプロならではの収納術が、オシャレでやる気がわくと好評。片付け講座を定期開催するほかテレビ・雑誌でも活躍。著書「朝、着る服に迷わないハッピー収納術」(大和書房)、「1分からはじめるかたづけ術」(だいわ文庫)、「無印良品で覚える収納のコツ」など著書・監修書多数。【片付けちゃお】http://suharahiloco.wordpress.com/

※この記事は2015年12月11日に公開されたものです

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