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第43話 応援部隊

じゃあ、と立ち去りかけた詩織を、「あのさ」と呼び止めた。
「なに?」
笑っていないときの詩織は、
いかにもキャリアウーマンという感じに見える。
そのせいか、急に『廉への気持ち』なんて超プライベートな
ことを社内で訊くのは場違いに思えてきた。
「いや、何でもない。お疲れ」

結局、聞けなかった。
もし、詩織が廉を好きだと判明したら、僕はそれを廉に伝えて、
2人はカップルになれたかもしれないのに。
何をやっているんだろう、僕ってやつは。
詩織の力になりたかったはずなのに、何もできそうにない。
そうだ。酒の力でも借りたら、サラッと聞けるかも。
近いうちに、詩織を飲みに誘ってみようかな。

コンビニで夜食を買って、席に戻ると、
デスクの上に栄養ドリンクが置いてあった。
ドリンクの瓶をボディに見立てて、
フタの部分にスマイルマークのシールが貼られている。
瓶の横の付箋には『←応援部隊。詩織より』と書かれていた。
まじめな詩織に、こんな遊び心があるなんて。
心が和み、同時にやる気がわいてきた。

廉も、こんな詩織の優しさと楽しい部分を知って
好きになったのだろうか。
なんとなくだけど、廉の詩織への気持ちは相当強いと感じた。
その気持ちをあきらめるなんてこと、簡単にできるのか?

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